第5回フル代表合宿レポート



1. 合宿日程

2003年10月18日(土)〜10月19日(日)
千葉県佐倉市にて行われた。


2.合宿参加メンバー

スタッフ4名。選手15名。オーストラリア代表アントン・ホームズ選手。


3.合宿目的

・11月開催のアジア選手権に向けての調整。


4.練習メニュー

1日目 小雨
・シュート練習
・ゴール前フリーショットの練習(DF2人、GK1人)
・3VS3
・アジア選手権代表vsアントンズ

2日目 快晴
・シュート練習
・ゴール前フリーショットの練習(DF2人、GK1人)
・3vs3
・アジア選手権代表vsアントンズ(計5試合)


5. まとめ及び感想

今回合宿は11月に台湾で開催される第10回アジア選手権大会に派遣するチームの調整の場となった。
オーストラリア現役代表アントン・ホームズ選手を加入したアントンズと対戦を行った。

アジア選手権派遣選手
保谷・生田・井桁・北川・渡辺・千田・安籐・谷口・長江・上木(欠席)

アントンズ
アントン・岩永・林・鈴木・糸田・増井・小林

アジア選手権にはオセアニア選手権の派遣選手である岩永・鈴木・小林選手に代わり、
北川・長江・上木選手が入る事となった。

今回合宿ではオーストラリア遠征での経験を踏まえた戦術の施行に重点をおき、
主に試合にて調整をとる形で行われた。

ただし、オーストラリアでの経験を生かし、ゴール前でのフリーショットの練習を追加した。
オーストラリア人の強靭な肩とそのリーチの長さにおいては、ゴール前でのファールは1点に繋がる確率が非常に高かった。
今回もアントン選手のゴール前での決定率は高いものであった。
それに比べると他選手の決定率はまだまだ低く、言葉を返せば可能性を秘めていると考えられる。
また、パドルの出し位置の修正をはかり、ゴール前でのファールを未然に防ぐ措置をとった。
アントン選手曰く、『シューターの艇の先端より前がパドルの出してよい場所となる』。

試合形式の調整については、
選手入れ替えによりチームのバランスが変わった事、特にポジション、役割がうまくまわらず、
結果、初日はアントンズに負け越して終える形となった。

数回の合宿、オセアニア選手権を越えて今さらながらとなりうる問題点、『声を出す』が特に挙げられた。
オセアニア選手権で好感触を掴んだVゾーンはサイドのDFが外を向く形をとる。
外からくる相手をいなしやすく、中に入れゾーンを絞ることにより、危険である中央での仕事をさせないようにする。
また、サイドを向いている状況から、相手にプレッシャーをかけやすくなる事、速攻に転じやすいの利点がある。
不利な点として選手の視野が狭くなってしまうことが挙げられる。
それを打開し、現状を把握するための手段が声による密なコミュニケーションになる。
声を出す、つまり味方同士で相手チームのやろうとしている事の情報を共有できなかった事が一番の問題となった。
1対1で戦うのではなくあくまで5対5、控えの選手を含めれば8対5で戦う事が可能になる。

また声を出す事によりチームの士気を上昇させ、より高いパフォーマンスに繋げる事ができる。
盛り上げる感が出し切れなかった事も問題になった。

声が出ない影響はオフェンスにも出た。
オセアニア選手権を経て、ドライブの重要性と有効性を理解するには至り、行おうとしているが、
有効なドライブは仲間同士の連携が取れてのものであり、未来のイメージを共有してこそ意味をなすものとなる。
未だ発展途上の私達は声によるイメージの共有をするべきであるのに、それが足りないため、
意味のないドライブの発生や、単発な攻めを引き起こすケースが多く現れた。
DFをセパレートし、中央で勝負する事をひとつに形にし、
勢いのあるドライブを行うこと、サイドを有効的に使う事を心がけたが十分に機能させる事ができなかった。

各々のイメージを共有するべくミーティングを夜、昼食時、試合間に行った。
2日目を終了してみてアントンズと互角の結果となったが、まだ問題点の改善ができたとは言い難い終わりとなった。

幸運にもアジア選手権までにもう一度合宿する事ができる。
それまでの期間で個人能力の向上を行い、合宿での最終調整を経て台湾に乗り込めるチームにしたい。
強豪台湾に臆することなく堂々と優勝カップを持ち帰りたい。
すべては2004年世界選手権に立ち向かうために。


福井大学OBチーム所属  長江 章裕