2003オーストラリア遠征レポート




オセアニア選手権表彰式後

監督:長利 智隆
コーチ:菅谷 健介
ホペイロ:別宮 義之

選手:安藤 淳也
選手:生田 剛志
選手:井桁 孝浩
選手:岩永 修平
選手:上木 大輔
選手:北川 紀敬
選手:小林 正佳
選手:千田 哲久
選手:鈴木 武
選手:谷口 共徳
選手:長江 章裕
選手:藤井 寛隆
選手:保谷 健太
選手:増井 康男
選手:渡辺 欽之



大会結果



Oceania Championships

○ JAPAN 2-1 Australia B   
● JAPAN 1-6 Australia A
○ JAPAN 9-0 Singapore
○ JAPAN 8-6 New Zealand(予選グループ2位通過→準決勝へ)
○ JAPAN 5-4 New Zealand(準決勝通過→決勝へ)
● JAPAN 4-6 Australia A(2位決定)

    2位/5チーム


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Interclub Championships

○ Nabes 18-3 Drift Wood
○ Nabes 20-2 Freelancers
△ Nabes 3-3 Knights of Southern Seas(1次予選グループ1位通過→2次予選グループへ)
○ Nabes 5-4 New Zealand
○ Nabes 7-3 Lakers
● Nabes 2-6 Kayaks Plus Hotdogs(2次予選グループ2位通過→準決勝へ)
● Nabes 3-8 Bulldogs(準決勝敗退→3-4位決定戦へ)
● Nabes 4-5 Knights of Southern Seas(4位決定)

    4位/17チーム


○ Samurai 9-0 Singapore
○ Samurai 7-2 New Zealand U21
● Samurai 2-8 Kayaks Plus Hotdogs(1次予選グループ2位通過→2次予選グループへ)
● Samurai 2-3 Kanusport PSV
● Samurai 4-5 Bulldogs
● Samurai 4-5 Knights of Southern Seas(2次予選グループ4位敗退→7-8位決定戦へ)
● Samurai 2-4 New Zealand(8位決定)

    8位/17チーム

 








安藤 淳也

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権4位 (Nabe's)


インタークラブ&オセアニア選手権の感想

・ キーパーはシュートを止める仕事である
今回はナベーズ、日本代表ともにキーパーのポジションに就かせてもらった。しかし、シュートを止めたという記憶はほとんどない。
止めたと言う記憶より、決められた、止めなければいけなかったという記憶が大きい。
言い訳になってしまうが、自分は今年から短い202cmのパドルを使い始めた。それはキーパーとしての仕事以上に"漕ぐ" と言うことに重点をおいたからである。
それによってゴール上部にコントロールされたシュートを止めることができなかった。
シュートを止められないキーパーでは居ても居なくても同じである。
ミドル、ロングシュートは当然ゴール上部にコントロールされてくる。
そしてそれが外国人となれば、シュートスピードも精度もあがってくる。
そのシュートを止めていく、キーパーとしてのミスを減らして行くことが必要だと感じた。

・ Nabesサイコ―!
インタークラブ選手権をNabesで出場した。
うちのチームは非常にバランスがとれたいいチームだった。
保谷さん、渡辺さんと各チームのエースが2枚看板としてチームを牽引していった訳であるが、2人を支える北川さん、長江さん、増井さんの献身的な働きがあり、鈴木さんの素晴らしいディフェンスがあって、世界に通用するチェンジアップシュートは最高でした。
なにより2次予選のニュージーランド線で見せた北川の兄貴の大爆発にはチームメイトながら感動しました。

今まではキーパーというポジション柄、オフェンス時に前に上がることを制約されがちだったけども、自由に動けるようにみんなでフォローしていただいたりして、自由に動くことができてやりやすかったです。
渡辺さんの試合前の一言「いつも通りお願いします。」&「パスキャッチを手元に」のシンプルな言葉に気負いをせず、リラックスして試合をすることができました。
Nabesではすばらしいチームメイトに囲まれ楽しくカヌーポロをすることができました。
そのなかでカヌーポロの楽しさを再認識することができたのはよかったと思います。
Nabesの皆さんありがとうございます!

・ 素晴らしく充実した日々
インタークラブ、オセアニア選手権と2つの大会がほぼ同時に行われていた。その2つの大会にエントリーしていた日本チームは朝の8時から夜の9時までプールにいることになることも多々あった。試合がある時はよいのだが、試合待ちの時間はほとんどカヌーポロ観戦となっていた。朝から晩までカヌーポロをし、カヌーポロを観戦とカヌーポロ好きにとっては最高の日々だった。1日5試合となる日もあった。体力的に非常に厳しかったが、オーストラリアのクラブチーム、オーストラリア代表、ニュージーランド代表など強豪とたくさん試合ができて幸せな時間であった。

・ 2004年に向けて
日本代表にまだまだ足りないものは「漕ぐ体力」である。
試合終盤になると負けているときはマンツーマンを仕掛けなければいけない。
しかし、それまでに体力を消耗して、プレッシャーを掛けられないケースを多く見うけられる。
そのほかには極端にパフォーマンスが落ちてしまうケースもある。
普段のトレーニングから持久系を高める必要があると感じた。
大きな課題として得点力の向上があげられる。
自分の実力のなさを棚に上げるわけではないが、外国人のすごいシュートをすべて止めることは不可能である。(すべて止めるつもりではかかっているが・・・)
取られたら取り返さないと負けてしまう。
点を取る能力を特にシュート力を磨いていく必要もある。
その前には日本のシューターの為にキーパーの技術向上に努めなければいけない。
しかし、6位入賞、打倒アイルランドを目標にしている私たちがオーストラリアを2点差のところまで追い詰めることができたのは非常に大きい収穫であり、一歩近づけたと感じます。まだまだ6強の壁は厚いががんばっていきたいと思う。

次は打倒台湾! アジア選手権連覇するぞ!

最後に長利監督、菅谷コーチ、別宮ホペ。なにから何までありがとうございました。
これからも自分は2004年に向けて精進致します。
現地または海外で応援してくれたみなさまありがとうございました.


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生田 剛志

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)
オーストラリア遠征にて自分が強く感じた事を2点書きます。
今回の遠征は非常にハードなものでしたが、自分にとってもチームにとっても
今後へ繋がる事が数多く経験できた非常に身のあるものでした。


■1点差で負けた試合を思い起こして

日本からはインタークラブ選手権大会へ

【Nabe's】安藤 淳也・北川 紀敬・鈴木 武・長江 章裕・保谷 健太・増井 康男・渡辺 欽之

【SAMURAI】生田 剛志・井桁 孝浩・岩永 修平・上木 大輔・小林 正佳・千田 哲久・谷口 共徳・藤井 寛隆

が参加しました。

私が所属した【SAMURAI】は8位、もう一方の【Nabe's】は4位という結果でした。

【SAMURAI】は1次予選リーグ(4チーム中上位2位までが2次リーグ進出)2勝1敗で2次リーグへ進出しました。
ここまでは今までの経験や実績から予想できる試合内容と結果を得る事が出来、上々の滑り出しが出来たと思います。
2次リーグ(4チーム中上位2位までが準決勝進出)の結果は3連敗だったのですが、その詳細内容は3試合とも1点差で負けるという一見惜敗のように見える試合を繰り広げました。

1点差で負けるという事は1回のチャンスをものにして、1回のピンチを凌げば逆に1点差で勝てるということですが、実際は自分たちの実力が相手よりも上であるという確固たる自信と、相手よりも勝利に対する貪欲さが上回っていない限り1点差をひっくり返す事は出来ないでしょう。
インタークラブ選手権の試合からは勝利を手に入れる難しさをまざまざと感じさせられました。

私の経験から試合ではその状況によって大きく分けて3つの精神状態があると思います。
(勿論この3つの間の精神状態もありますが。)
@平常
A燃焼
B絶望

@の平常は試合開始時や点数がイーブンの状況等、落ち着いてプレーが出来る状態です。
 冷静に状況を見極められる反面、120%の力は出しにくい状態だと思います。

Aの燃焼は得点時やピンチを切り抜けた時、ファインプレーでチームに良い影響を与えた時に生まれる、若干冷静さを欠きながらも勢いと試合の流れを完全に自分のものにしている状態です。
 平常時よりも細かいミスや油断が発生しやすいですが、120%の力で戦える状態だと思います。

Bの絶望はどうやっても勝てない相手にぶつかった時に発生する最も個人差がある精神状態です。
 ヤケクソになって120%の力を出す事が出来る場合もありますが、勝利へ結びつける事が非常に難しい方向性を生み出す事しか出来ないでしょう。

今回のインタークラブ選手権の1点差負けの試合は2-3・4-5・4-5と点の取り合いに負けた試合でした。
精神状態では平常→燃焼→平常→燃焼の繰り返しだったでしょう。
何故負けたのかを思い返すとチームとしての気持ちの一体感が途切れる時間帯に平常以下の精神状態になってしまい、動きが止まったり、チャンスをものに出来なかったり等を発生させてしまったような気がします。
これは選手によって個人差がありますが、自分の精神状態を上向きに保てる事が出来なかった為にチームへ良い影響を与える事が出来無かった事が原因だと思います。

では、どうすればこのような状態を発生させないように出来るか?

選手個々人が精神状態を意識して、下がっているor上がり過ぎて隙が生まれている場合に自分自身をコントロールし、回りにも同じ状態の選手がいる可能性があるのでチームへ影響が及ぶ前に良い精神状態へ戻してあげる事が出来れば最高でしょう。

具体的には声を出して、周りと自分の精神状態をそのときの状態に応じて良い方向へ持っていくことになります。
当然声の出し方(言い方)が重要ですが、聞く側にも仲間の意見に素直に耳を傾ける意識とそれを受け入れる状態が必要になります。

試合中に相手にマイナスの印象を与えたり、チームにマイナスになるような事は絶対に言ってはいけないのと、誰かが声を出していたらそれに反応して返信を返すことが重要になると思います。
このような状態が創り出せる事でチームの精神状態が大体同じレベルで保て、プレーに直接的に良い影響を与えるでしょう。

すなわち、1点差で負けた試合は勝てるようになるかもしれないという事です。

2004年の世界選手権で6位入賞を目指して実際のプレーのレベルを上げていくと同時にメンタルのレベルの向上を図っていく事は絶対必要事項になると思いますので、今回の遠征でまざまざと実感したこのような事を自分で実践し、チームへ浸透させていければと思っております。

■試合は選手だけでは勝つことが出来ない。

今回の遠征では朝8時〜夜10時までの間、試合会場のプールにいる事もあるような厳しい環境の中で試合が行われた。
1試合目に負けてしまった場合、2試合目までの時間をいかに過ごすかが重要となるがポイントは気分転換&休息だろう。
一緒に試合を闘ったチームメイトとの会話はもとより、陸上から見ていてくれる監督・コーチ・ホペイロとの会話は気分を変えることに直接的に良い影響を与えてくれた。
試合に負けてしまった場合にはプールサイドで大きな声でアドバイスをくれていたホペイロ別宮に申し訳ない気持ちで彼の顔をまともに見れない時が多々あったが、励ましの言葉をかけてくれる彼のお陰で瞬時に気分を切り替える事が出来た事が何度かあった。

水上でプレイしていると試合の流れや選手の交代のタイミングなどが分からなくなってしまう場合があるが、試合前にシンプルな方法論で試合中の精神状態でも実現可能な決まりごとを授けてくれる長利監督・菅谷コーチの存在はチームに不可欠なものであるということを今回の遠征で再確認した。
8人の選手で闘うことは組み合わせやタイミングによっては5人ギリギリよりも力が下回ってしまう事がありうるが、今回の遠征では8人の力を上手く引き出してもらう事が出来、最終的に今までにないレベルまで引き上げてもらうことが出来た。

試合は選手だけでは勝つことが出来ないということを体験し、自分の意識の中にしっかり取り込めることが出来た事は今回の遠征での大きな収穫であったと実感している。


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井桁 孝浩

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)

「オーストラリアは茨城県」
今回の遠征は、今までに経験をしたことが無いようなものでした。

行きの成田エクスプレスでは、発車ギリギリに偶然にも同じ車両に駆け込んできた日本チームSズキ選手と一緒になり、焦りから安堵の気持ちに切り替わりました。

「こいつも仕事を投げ出してきたな。・・しかもちょっと遅刻だぜ。」

130円の切符のみを握り締め成田エクスプレスに乗車してきた計画犯Sズキ選手を見ての感想です。
お互い電車の中では、職場への一方的な連絡で仕事を終わらせたつもりになりました。準備万端の出発です。

さぁ、オーストラリアだ!!といってもホテルと会場をバスで移動しただけのオーストラリアは、コアラ・カンガルーは当然見る影も無く、すぐ近くの有名なビーチ、ゴールドコーストで「パツキンでビキニのちゃんネーとカヌーポロリ オセアニア選手権」も夢のまた夢です。

私の中では大会には参加したけど、オーストラリアに行ってないということになっています。
日本チームI田選手も言っていました。「ここは茨城だ」と。

そんな中で、一つ救われた事件がありました。
大会会場にいたら、日本男子U21の中で何人かの姿が見えない時があり、聞くところに「レンタカーでゴールドコーストに行った」とのことです。
そして、夜になり、ゴールドコーストから帰ってきたメンバーは口々にこういうのです。

「ゴールドコースト最高!!」

羨ましいじゃないかと思っていたら、帰ってきたメンバーの中の一人、U21Aキラ選手が教えてくれました。

「遠くのほうでガソリン入れて帰ってきました。帰ってこれただけでも奇跡です。」

・・ぷっ、道に迷ってやんの。

また、外出することもままならないオーストラリアでの食事は、ほとんどパン類しか食べていなかったという印象が強く、アンパンマンが目の前に現れて、食べていいよと言われても「嫌がらせかよー」と普通にツッコんだと思います。
(もしくは、ニュージーランド伝統のハカを踊りながらツッコんだと思います。)

当然、そんな中なのではお土産を買う場所も時間もほとんど無く、しかたなしにスーパーでお土産代わりにお菓子を買いました。
原材料:着色料のみ みたいなお菓子が大半を占めていたことに後で気づきましたが、時はすでに遅く、味は極端に甘く歯につきやすい、はっきりいってめちゃまずのものが勢揃いしました。
(食べて良いのはティムタムだけです。他のものは色が鮮やか過ぎて見ているだけでもやられます。)

佐倉高校のお土産として広げましたが、即撤収となりました。
(危うく、未来ある若者を絶滅させるところでした。)

しかしながら、撤収と言いつつ袋に入れましたが、その袋を忘れていったのはわざとではありません。
今頃、処分に困っている人がいたら遠慮なく申し出てください。

そんな海外遠征は、日本チームS田選手とは常に同じ部屋で、ピロー(枕)トークを度々しています。
(個人的意見として「どうせ、いまだに 並盛りっくす ですから。」は名言です。)

本来そんな時は「ぇえーっ、Tっちん。マジですか!?」という話をしたいのですが、すぐに目が開かなくなってしまい、必ず先に寝てしまいます。
・・宇宙的子守唄で眠らされているのではと思う今日この頃です。

しかし、私より後に寝ようとしても、うるさくて眠れない攻撃で対抗します。(最近不発)

ちなみに私は、マレーシア遠征の際に、ホテルに帰ってきたら、静かに寝たいからという理由で同じ部屋だった日本チームN利監督から鍵をかけられ、入れなかったことがあります。正直、異国の地でやるとは恐るべしと思いました。

さて、インタークラブ選手権の印象としては、「クラブチームってやっぱり良いねぇ。」としみじみ思いました。
各地から、優勝を狙っている精鋭揃いのチーム、風貌や掛け声など特徴のあるチーム、趣味でやっているような家族チーム(お父さん、うまい)、またベテランチームまで、様々なチームが一同に集まってカヌーポロを楽しむということに胸が躍るような気持ちでした。
将来的には、佐倉インヴァースでも出たいと思いましたし、幾つになっても続けたいという気持ちを強く感じました。

実際の試合で感じたのは、さすがはオーストラリアのクラブチーム。個々の能力が非常に高く、シュートの決定率は抜群です。
正直、ゴール前フリーショットは打てば入りました。
タイミングを外すのがうまく、コースギリギリに入れるのが当たり前というものです。

その背景にはフリーショット後のファールはペナルティーショットになりやすいといジャッジが少なからずあると思いますが、ゴール前でフリーで打てるというアドヴァンテージを最大限に生かしているのは強く見習うべき点です。

また、インタークラブで優勝したDンカン選手が率いる、カヤックスプラス ホットドックスと戦えたのは大きな収穫となりました。
ディフェンスの際の艇のポジションが良く、パドルカットが上手、オフェンスの際はドライブに勢いがあり、角度のあるところからのシュートを多く打っていたのが印象的です。
そんなDンカンに艇・パドルを次々と壊された上に買わされ、Dンカン屋の売上げに強制的に貢献させられることを対戦チームは覚悟していたと思います。

ちなみに、でっかいプールとちっちゃいプールがあり、上位チームはでっかいプールで試合が出来るという弱肉強食プログラムになっていたのも、頑張れた原因になっていると思います。

オセアニア選手権は、カヌーポロ・ドット・コムで、日本優勝が数パーセントしかなかったのに、ニュージーランドはオーストラリアと張るぐらい高い数値が出ていたのに対し、「お前らのスカウターは壊れていることを証明してやる」と燃えていました。
確かに、オーストラリア・ニュージーランドの身体能力は高く、体もマッチョです。そんな中で戦っていくには、日本は役不足と思われるかもしれません。ゆえにこの準優勝は、戦術そして集中力の大切を物語っていると思います。
全員で守り、全員で攻める、ミスをしない、そこに活路が見出せます。
それが1−3−1であり、質の高いドライブの繰り返しであると思います。

今後とも、高いレベルを目指して、戦術に特化していくことが、良い結果に結びつくことが肌で感じ取れたようにも思いました。

最後に、長利監督・菅谷コーチ・別宮ホペイロ本当にありがとうございました。
出発前からの合宿をを含め、常に日本チームの行動をサポートしていただいた末に、出来た試合・出た結果だと思います。

また、艇を置きに来たり、迎えに来たりと瀬戸コーチにも感謝です。
特に、日本チームT口選手貸した金の回収は大変だと思いますが、利子を付けてきっちり返してもらったほうが良いと思います。

また、日本で応援してくださった皆さん本当にありがとうございました。
今回の結果は、ある意味通過点だということを認識し、今後のカヌーポロに活かしていければと思います。皆さんこれからも宜しくお願いします。

PS:「日本チームは世界の6強を確実に捉えている。」
私もこのことを改めて認識しました。

正直、ドイツで行われた世界選手権の時も「日本もやるなぁー」と思っていましたが、オセアニア選手権ではそれ以上だったと思います。

「せーの、UTAMARO」

その背景には、馬・キリン・大仏・猪木・怪鳥・ハルク・バニーといった数々のキャラクターが、存在していることは言うまでもありません。

「カヌーポロリ、フォーエバー」


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岩永 修平

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)
「ようやくここまで来ることが出来た」

オセアニア選手権を終え、一息ついた今思う率直な感想である。

2004年自国開催での世界選手権で少しでも上に行くことが日本シニア男子代表の当面の最大目標である中で今回のオセアニア選手権は通過点でしかなく、我々の課題は今回の大会をステップとし、今後いかに更にレベルアップ出来るかである。
その意味では大会の結果に一喜一憂したコメントは適当でないのかもしれないが、今まで日本(男子)が世界で残してきた結果を考えると今回のブリスベンでの結果に関して、大きな一歩を踏み出せたことを自ら認めることはしていいことだと思う。

6年半前、当時世界選手権2連覇を果たしたオーストラリアに憧れ、初めて行った海外遠征。
地元のクラブ選手権に参加、結果優勝したDuncan Cochran率いるサウスオーストラリアのチームと対戦し、何もさせてもらえず漕ぐことすらままならなかったことを覚えている。
世界の強豪国に初めて触れることが出来た遠征である。(チーム中位)

1998年にポルトガルで開催された世界選手権ではオーストラリアのナショナルチームと初めて対戦、相手のプレッシャーが厳しい為に前にボールを進めることが出来ず点を取れる気がしなかった。
それなりに息巻いて参加した世界選手権であったが、世界との壁を痛感した大会であった。(20ヶ国中17位)

2002年のドイツでの世界選手権では、オーストラリアと再戦(日本代表は3大会連続でオースと対戦している。)
それなりの試合をするも、なかなか点が奪えず、今回も点が奪えないまま試合が終わるのかと思った終了間際に何とか1点をもぎ取ることが出来た。
2001年から始まった長利ジャパンとして6強からあげた記念すべき初得点である。(27ヶ国中14位)

初めて海外に出て行ってから6年半、それから国内外の色々な大会/遠征に参加してきた。
回り道もあったが、6強の一角であり過去に3度世界選手権を制しているオーストラリア代表と国際大会の決勝で戦って、4-6というスコアを残すことが出来たことは、今までの短いながらの歴史をを考えるとやはり飛躍的な進歩と言って過言ではない。

オセアニア選手権で日本代表としてAUS相手に僅差の試合が出来たこと、クラブ選手権でNabe'sが惜しくもメダルを逃しはしたものの4位という結果を残したこと、Samuraiも結果こそ8位に終わったものの、クラブ選手権で2位と3位になったチーム相手に、結果負けはしたが、1点差のシーソーゲームが出来たことはここが駄目だった、ここをよくしていこうという議論をも持つ前に、先ずは、「ようやくここまで来ること出来た」という感慨を抱かずにはいられないのである。

大会後に、初めて欧米の選手と対峙したチームメートにどうだったということを聞いた。
回答はあっさりしたもので、もっととんでもない相手を想像していたが、思っていたほどではなかったとのコメントが返ってきた。
その選手の身体能力の高さもあるのだろうが、日本が今まで外国の選手と戦ってきた中で、ある程度の部分を日本にフィードバックしており、日本のポロのレベルも確実に上がっている中で、欧米の選手も昔のように雲の上の存在ではなくなりつつあることを実感することが出来た。

最早、6強は夢でも憧れでもない。照準を合わせることが出来る具体的な目標であると言える。
より厳密に言えば、6強の中でも3強(イギリス、オランダ、ドイツ)とはまだ大分距離があるのだろうが、非3強であるフランス、イタリア、オーストラリアに関しては今後9ヶ月の過ごし方次第で、まだ大きな差がることを認識しながらも、倒せない相手ではない。

上記個人的な感情論的感想を述べた上で、今回の大会に関して感じたところを客観的に下記箇条書きする。

コンパクトなディフェンス、見切り発射による速攻、ドライブの数を増やしたセットオフェンス。
上記日本代表のコンセプトであり、このコンセプトが間違っていないことを証明出来た大会であった。
「世界で最も漕げない国」これが前回ドイツでの世界選手権での日本の評価であった。
少なくともこのレッテルを剥がすことは出来たと思うし、このコンセプトに沿って更に進化していきたい。

6強を目標に掲げるに日本に取って、6強のどこかを倒すこと以上に難しいのが、7位から下の国に確実に勝ちに行くことである。
台湾、スイス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、ブラジル、ハンガリー、ポーランド、南アフリカ、そしてアイルランド。
自分達と実力が同等或いは少し(大分?)上のチームと戦ったときに、どれだけ確実に勝てるのか。
今回の大会で、同等程度の力であるオーストラリアB、ニュージーランドを辛くも倒すことが出来たことは大きな自信となった。
来年の世界選手権でこれらの国々と対戦するとき、日本代表の実力が問われる。

今後勝ち続け、更に上に行く為には、長丁場の大会で多くの試合を重ねても常に体力/気力を高い状態で保持することが必須となる。
日本での世界選手権は5日間。我々が上位に残ることが出来れば1日数試合というスケジュールを連日にわたって続けなければいけない。
実際オーストラリアでは4日間にわたり毎日3試合以上をこなし、2日目に至っては1日に5試合をこなしたが、4試合が1点差の緊迫した試合であり、心底へとへとになった。
チームとしての完成度を高める、個としてのレベルアップを図ることと同様に、大会期間中に常にコンディションを高い状態に保つことはとても大事なこととなる。

試合後のストレッチ。夜の風呂。
上と関係するが疲れを残さない為に、試合後にストレッチ(試合前だけでない!)をやったり、夜にリラックスしたりする必要性を痛感した。

スカウティングの難しさ
陸の上から対戦相手の力量を測るのは以外と難しい。前回ドイツの世界選手権では見事に外れた。今回の豪州遠征でも見事に外れた。
如何に適切に相手の力量を見抜けるかという力眼を養わなければいけない。

三好での世界選手権まであと9ヶ月。この9ヶ月で何が出来るのか。
各選手がもっと漕げるようになる、各選手が体重をつける、各選手がもっと戦術を理解し、そして互いを理解し合う。
結局は地道なことを積み重ねることでしか、ステップアップはないものだと思う。あとは対話を大事にすることかな。
9ヶ月で劇的に変化するということは有り得ず、また日本の方向性が間違っていなかったということが証明された今、その方向性に向かって地道に進むしかないのかなと思う。

個人的には、やっぱり「漕ぎ」。
オーストラリアの多くのチームが5ギリで戦っている一方で、選手をたっぷり抱え交代メンバーにゆとりのある日本チームに在籍しているのにも関わらず大会の後半の方は1試合10分漕ぐので一杯一杯だった。
折角いい艇に乗っているのに、そのスピードを活かしたプレーはほとんど出来ずいつもアップアップだった。
瞬間的に速くても、それを試合中キープ出来ないことには意味が無い。今回の大会で浮き彫りになった自分の最大の課題である。
今年の冬の課題は、「体力の衰えに負けずに漕ぎ続ける」と「艇に頼ることのない更なるスピードアップ」です。
5ギリにも関わらず、交代もせずひたすらVampireで漕ぎ続けるオージーを見習います。

最後にオセアニア選手権は別名Carter Cupと呼ばれていることを大会から帰ってきてから初めて知った。
オーストラリアのポロの発展に長年寄与したJulian Carterの功績を称えるもので、僕の初めての海外遠征である豪州遠征を手伝ってくれたのもJulianである。
今回の大会がJulianの名前を冠した大会であることを全く知らずに参加し、そして彼が長年の病の後に昨年亡くなったことを帰ってきてから初めて知った。
この場を借りて、Julianの冥福をお祈りします。

追記
「滞在型遠征のススメ」
今回の遠征で新しい友人を作ることがほとんど出来なかった。確かに色々な人と話はしたが、距離をぐっと近づけるところまでは行かなかった。
所謂「大会参加型の遠征」ではどうしてもチームでの行動時間がほとんどとなってしまい、また試合に集中する為なかなか色んな人とゆっくり話すということが出来ない。
過去に、オーストラリア、ドイツ、イタリア、マレーシア、台湾などに「滞在型の遠征」で行って来たが、必ずとても親しい友人が出来る。
大会に参加する人というのは、ポロの競技人口の中でほんの一握りである。所謂競技志向の人達だけだ。
大会のない場所でポロに触れると、大会では会うことのない色々な人々と触れ合うことが出来る。それも練習場以外の色々な場でCommunicationが取れる。
時間がない社会人にとっては悲しいさだめだが、「滞在型の遠征」がしたいと強く思う今日この頃である。

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上木 大輔

インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)

・1−3−1デフェンス

 今年から日本で流行りだしたゾーンディフェンスである。
日本代表もオセアニア選手権、インタークラブ選手権で使用し、その結果去年に比べ速攻による得点が圧倒的に増えた。
また、キーパーと1対1でシュートを打たれる場面も少なくなった。

「そーゆーディフェンスなんだからそんなの当たり前。」

と言われてしまえばそれまでなのだが、去年まで用いていたローテーティングゾーンに比べ、安定感が増したように思える。
しかも省エネ。

さらに、速攻が出るようになったため、得点能力もあがった。

強豪(オーストラリア、ニュージーランド)相手に速攻で点が取れるようになったのは日本にとって大きな収穫である。

 しかし、課題もある。
ゴール前にパスを通され、シュートカットのために出したパドルに対しファールを取られ、フリーショットからゴールされる場面が特に目立った。
驚くことにオーストラリアとニュージーランドの1流選手は、十中八九このフリーショットを決めてくる。
今後ミーティングと練習を重ね、対策しなければならない。


・試合を重ねるたびに強くなる日本

 選手には、シュートがうまい、パスカットがうまい、漕ぎが速いなどそれぞれに特徴がある。
その特徴を最大限に生かすことができれば、チームの実力が上がるのは当然である。

 今大会、コーチ陣は1試合ごとに選手の能力の分析を行っていた。
ミスの多い選手は誰か、シュートの決定力が高い選手は誰か、ディフェンスのうまい選手は誰か、ゴールセーブ率の高い選手は誰かなど。

その結果、「どんな状況でどの選手が必要か」ということが明白になり、それぞれの状況に応じたベストな布陣をより多くの時間コート内に出すことによって強い日本をつくりだしていた。
決勝で日本が残した結果は、コーチ陣の努力の賜である。


・自分たちよりも強いチームに勝つ方法

普通に戦って勝てないチームに対して、どのようにして勝利の可能性を高くするか?
作戦はいろいろあるのかもしれないが、今回シニア代表3チームが共通して用いた作戦。

それは「見切り速攻」である。

相手選手がシュートを今にも打ちそうなとき、それを防ぐことができないと判断した選手がディフェンスに見切りをつけて、速攻に備え、前にダッシュすることであり、リスクは大きいが成功すれば必ず点が取れるという長所がある。
実際にこの作戦で勝てたのかというと、答えはNOであるが、成功する場面も何度かあり、今後強いチームと対戦するときの作戦の1つとして定着していくだろう。
このような作戦がたくさん生み出されれば、世界選手権優勝も夢じゃない!?(成功しまくらないといけないけど…)


・6強との差

去年と比べると、6強との差は確実に縮まった。
それは点差にも現れているし、試合を見ていても感じとることができた。
正直、少し前までは「6強?かなりきびしいよ?」なんて思っていたが、オセアニア選手権後は「もしかしたらいけるかも」と意識が変わるくらいに。

今後の日本が楽しみである。
忍耐強く努力を続け、6強の壁をうち破りたい。



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北川 紀敬

インタークラブ選手権4位 (Nabe's)
今回の遠征で特に感じたこと3つ。

1、漕力、パワーの違い
2、決定力
3、ファール

1については改めて感じさせられた。力勝負では太刀打ちすることは出来ないので、いかに相手の力をいなしてゾーンの中に入れ相手のスペースを無くすかということが大事であると思う。
とにかく相手が諦めてゾーンの外に出るまでこぎ続けること、そして声を忘れないこと当たり前ではあるがこれは本当に大切なことだと感じた。

2については、1対1での決定力の高さが素晴らしい。ここぞと言うところでは必ず決めてくる。
試合展開は点の取り合いという試合が多かったと思う。
そして、キーパーが戻りきってない時の決定力も高い。
攻撃の意識の高さがうかがえる。

3については、特にオーストラリアではパドルの違反は厳しいということがあるのだろうが、ファールが多かった。
U-21男子は直接フリースローになったのが6回ぐらいあったと思う。
そして、オブストラクションも厳しかった。
審判の主観もばらつきがあるように思えたが、一度でてしまったファールは取り消されることはない。
今後の合宿では厳しいめでファールを取るのがいいのではと思う。


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小林 正佳

オセアニア選手権準優勝

インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)
今回の海外遠征で実際に、明らかに自分より身体が大きく力もある選手とプレーし、自分の目で、身体で、初めて海外のプレーヤーの凄さを感じることができ、良い経験ができた。

試合を見ていて、自分よりパワーのある選手とやりあうには、パスの精度や、少しのスキを見逃さず狙っていくこと、集中力を切らさないことによりカバーができるということがわかった。

自分には、細かい戦術を考える前にそういった基本のことができていないのでいかなる試合でも、その基本を念頭におきプレーしたいと思う。

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千田 哲久

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)
「ハート」

今回の遠征では技術的、戦術的なことではなく、「ハートの強さ」を1番強く感じ た。


インタークラブ選手権で、「NABES」が予選を1位通過するなど、オーストラリアの強 豪チームと 互角の試合を繰り広げ、躍進していた。
そんな中で「SAMURAI」は予選は通過したものの、うまくチームが機能しなかった。

しかし、目の前で奮闘する「NABES」を見て、刺激を受け、強豪チーム相手に戦え た。

代表の方も、NABESの勢いをそのままに受け継ぎ、接戦をものにできた。


これら全てに「ハート」が影響を与えていると思う。

「ハート」をうまくコントロールするのは、1度身につけば継続によって持続もしく は向上できる 技術や戦術などと違って難しい。

コントロールの仕方は「経験」「自信」「雰囲気」など色々な要素が混ざってなされ るもので、 個人によって違う。

コントロールを失敗すれば、自分の実力以下のものしか出せなくなる恐ろしいものだ。
これに苦しめられたメンバーもたくさんいる。


戦術・技術の向上は言うまでもなく、「ハート」をテーマに今後考えたい。


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鈴木 武

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権4位 (Nabe's)

今回のオーストラリアではかなり頑張れた感があり、今までの海外遠征でもっとも大きな手応えを感じた。
多くの試合数をこなせたことで、様々な経験を蓄積できたが、大会の後半ではかなり疲労も溜まっており、その分確実に動けなくなっていた。
タイトな試合、重要な試合が増えてくる大会後半でもパフォーマンスを維持できる体力が必要だ。

必要なものはこれ以外にも、ディフェンスで当り負けしない体格、速攻で飛び出すスピードなど、筋力トレーニングで補える部分が多くある。
今年の冬場にどれだけ身体を作ることができるかが、来年の代表チームへの貢献にダイレクトに反映されるだろう。
これは今までも分かっていたことだが、今回のオーストラリア遠征で確信できた。
自分の目指していた方向が間違っていなかったこと、進むべき方向が正しいことが確認できたので、今後はもっと身を入れてトレーニングを
行える。
同じく、漕ぎ込みにももっと特化することが必要。この2つに集中し、冬場を過ごしたい。
それと、得点力を上げるのためにスナップを強化。
一流オージー選手のゴール前PS得点力には脱帽だった。
タイミングを外す絶妙なフェイク×モーションの無さ、少ないのではなく、ほぼ無しというレベルだった。
今回、キーパーとの1対1、もしくはそれに近い状況での決定率は高かった。
実力的にまだまだミドルシュートを打つことは難しいので、必然的にシュートを打つチャンスは少なくなるのだが、今後も積極的なオフェンスで点を獲るのだという気概を持つ。

オフェンスでのドライブ回数アップ、ディフェンスでのポジションキープとシュートカット。
課題はある程度絞られた。
日本は確実にレベルアップしているが、ここから上に行くのが大変だ。
大きな壁を感じることになるだろう。
パスは手元に、シュートは四隅に、今まで以上に地味な基礎練習を重ねることしか、上位に食い込む方法なし。

何をもって強いチームとするのか。
丁寧だがミスを恐れず大胆にプレーし、なおミスが少ないチームが勝つのだ。

そんなことを思ったブリスベン時間でした。


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谷口 共徳

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)

 今回、海外の選手と試合をする事が初めてで、日本の大会では経験できない事が、オーストラリアでは出来ました。
ビデオで見るのとは全く違い、肌で海外選手の凄さを感じることができました。
良い経験が出来たとともに大きな課題も自分には残りました。

 
今回の個人の反省はシュートだと思います。枠に入らない場面が多く、枠にいったとしても、真ん中にいってしまい、本当に入らず悔しかったです。
特に、オーストラリア戦での決定的な場面で点を決めることが出来ず、自分の決定力の無さや、シュートのテクニックの無さが良く分かりました。
自分のシュートは、モーションが大きく、相手キーパーにタイミングを合わされやすく無意味なので、コンパクトなシュートを心掛けていきたいです。
また、海外選手はハートが強いので、自分も点を決められてもへこまない気持ちや、絶対に負けないという強い精神力を養っていく事が重要だと感じました。

 SAMURAIチームの反省としては、初戦から自分のパスミスや1対1のチャンスを外すなどし、負けてしまいチームの勢いを無くしてしまった。
自分のミスと確実なチャンスをものに出来なかった事が、8位という不甲斐ない結果に終わってしまった原因だと反省しています。
ほとんどの試合が1点差負けのゲームで、勝てる試合が多かったのに詰めの甘さと決定力不足だと思いました。

 また、危険な選手交代が何度かあり、改善すべき点だと思います。
海外のチームは、パワーもシュートも凄いが、5、6人のチームで戦う体力も半端ではなかった。
そのチームに勝つには、戦術を工夫していかなければならないと思いました。

 今回の遠征で海外チームと初めて戦って悔しい思いも沢山しましたが、良い意味で本当に楽しかったです。
強豪チームとやって勝った時の喜びを手に入れる為に、オーストラリア遠征で残った課題、感じた事、悔しかった事などを常に練習中意識して、同じ失敗はしないようにしていきたいです。 


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長江 章裕

インタークラブ選手権4位 (Nabe's)
-オセアニア、インタークラブ選手権を終えて-

非常に充実した貴重な日々を過ごす事ができました。
私の感想を主体に報告させて頂きます。


”世界の強豪国チームに対し、シーソーゲームを繰り広げることができた。”


この事実は日本が着実に力をつけていることに繋がります。
チームとして今回特に強く感じたことに”折れない心”を意識しあえた事を挙げたいです。

強豪国に対し今まで勝利を得た経験がほとんどない事、体格的に劣る部分が目に見えてしまう事等から大きなプレッシャーがのし掛かかってはいました。
しかし、水上にいても、控えにいても、陸上にいても、どんな不利な状況でも勝利するために必要な事を描き、それぞれが実行に移すことに精一杯力を注げていたと思います。

結果、代表はニュージーランドを○5-4で抑え、負けはしましたがオーストラリアに対し●4-6のスコア、私の所属したNabesもニュージーランドに○5-4、オーストラリアクラブチーム(3位)に対し●4-5と要所で終始1、2点を競う試合展開を繰り広げました。
目を疑いたくなるような恐ろしく鋭いシュートにより1点をあっさりもぎ取られたとしても、絶望せず私達ができる事’有効なドライブを増やし正確なパス回しを刻み、チャンスが巡ってくるのを耐え忍び的確に決める’を焦らず気負わずあきらめずできたための結果と思います。

技術、戦術の向上はもちろんありましたが、私は精神力の向上を挙げました。
今回の経験を良い意味での自信とし、より一層強い精神力を各自が養っていくことが代表チームの根底の力の上昇に繋がると考えます。
また、各自にとって苦しいトレーニングに望み、研究と進展を繰り返す力を生み出す原動力となるはずです。すべては2004年に向けて。

個人として上記の事を感じればこそ、大会期間中毎晩凹まずにはいれませんでした。
漕力、艇操作力、投力、判断力、精神力にもう1回りの2回りのレベルアップが必要です。
この秋、冬に向かって具体的な数値等を割り出し、向上を目指します。

最後に、監督、コーチ、ポヘイロを始めスタッフの皆様の叱咤激励、隅々までのサポートと遠征にあたりご尽力いただいた皆様にこの場をかりて御礼申し上げます。
2004年世界選手権に向けてこれからも日々精進致しますので、今後ともよろしくお願い致します。


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藤井 寛隆

インタークラブ選手権8位 (SAMURAI)
今回行われたオーストラリア遠征は、
私個人にとってもチーム全体にとっても非常に有意義なものになったように思う。
以下に挙げるそれぞれのカテゴリーにおける私の感想を持って、参加レポートとしたい。

1. オセアニアカヌーポロ選手権大会について
各国の代表チームによる大会で、非常にレベルの高い大会だった。
今回の日本代表チームにとって初めての海外代表チームとの試合であったが、非常に貴重な経験になったと思う。
私はこの大会に選手として出場することはできなかったが、陸上から試合を見ていて感じたことを次に述べる。
まずは、シルバーメダルの獲得により外国勢に日本チームの力が通用することが確認できた。
次に、試合を重ねるごとにチームの連携が密になっていった。
攻めのドライブイン、守りの堅いゾーンなど、レベルの高い日本チームのメンバーだからこそ成し得たのだと思う。
さらに、接戦をものにする集中力がついたと思う。
相手チームのレベルが高いだけに試合展開はかなり均衡したものになったが、試合終了数秒前でもまだ得点にこぎ着ける力を見せてくれた。
日本国内での練習試合だけでは、これほど集中したゲームは望めないだろう。
最後に、メンバー交代における各選手のポジショニングなどの課題もできた。
これらを今後の合宿で克服していけば、非常に完成度の高い代表チームになるだろう。

2. インタークラブカヌーポロ選手権大会について
海外のクラブチームとの試合を通して、各選手がそれぞれ自信をつけたり課題を見つけたりすることができ、 また、チームとしてはメンバーとの連携をとる練習もできた。
以下に、チームに関する感想と、私個人に関する感想を述べる。
チームに関しては、試合を重ねるごとに自分たちの課題を見つけてそれらをよくしていくことができた。
しかしその反面、私のチームでは、均衡した試合での集中力の甘さや、得点につながるドライブインが少ないことなどの課題が最後まで克服できなかった。
私個人に関しては、反省する点が多い。予選での格下の相手には得点につながるプレーができたが、次のリーグにおいてレベルの高いチームを相手にすると、得点につながるプレーはほとんどできず、逆にミスが多くなってしまった。
次に、試合展開に対する判断が甘く、チームメンバーに迷惑をかけてしまう場面があった。
また、これはチーム全体の課題でもあったと思うが、私個人に関しても、均衡した場面で集中力が持たないことが多かった。
 以上のように、多くの課題を見つけることができたことからもわかるように、緊迫した試合を様々な海外チームとすることができたことは、日本国内の練習試合では決して味わうことのできない貴重な経験だった。


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保谷 健太

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権4位 (Nabe's)

射的距離に捉えるも、6強の壁は依然崩せず。
しかし、自分たちが次のステージに進んだことを確かに実感できた大会であった。


■乱打戦を制する
今までシーソーゲームになった場合、じわじわと点差を広げられ気付けば負けているケースが多々あった。
今回、はからずもそうなったときに、これを制することが出来たのは「得点力の向上」と「精神的な強さ」がチームに備わってきたからと考える。
これは私が常々言い続けてきた「チームとしての経験値向上」にも関係するが、「折れない気持ち」や「正念場でのプレー」、そして結果としての得点は、その向上を示しているのではないだろうか。
次のステージに進んだことを実感する最大の要因である。

■被速攻率の低下、全員得点
より常流的なオフェンススタイルへのシフトにより、速攻を受けて得点されるケースが大きく減った。流れのなかからシュートを放つことにより、カットされた場合でもその流れの延長でルーズボールのフォローに入ったり、戻りに移行できたりと、攻守切替の際の「空白の時間」が激減した。
また、より全員にシュートチャンスが回るため相手に的を絞らせないという副次的な効果もある。事実、得点パターンは多様化してきている。

■今後の課題
安定したディフェンス力の強化、それも開始直後の3分間は最も重要である。
今回幾度となく試合(あるいは後半)開始直後の敵のパターンオフェンスにより失点を喫している。
出足の集中力とディフェンス時にあたり負けしないパワーとテクニックを身に付けたい。
得点直後の失点についても、これをしのぐことができればもう1ステップ上に上ることができると考える。


■オーストラリア
主力の引退により大きく若返り、その分プレーの荒々しさが増した印象だ。
お家芸のシステマティックなプレーはこのメンバーになって間もないからか、あるいはシーズンインして間もないからか分からないが、ともかく影を潜め、チームとして非常に荒削りであった。
それが故に、ファイナルで攻めきれなかったのが悔やまれる。

■ニュージーランド
大会の最初と最後では別のチームかと見まごうほどの成長を遂げた新鋭チーム。
大きなブランクを経て、国際大会参加は昨年の世界選手権に続きまだ2回目。
フィジカル面ではオーストラリアと大差なく、強漕、強肩、加えて凶暴。(勿論、試合のときだけ)
オフェンス時のドライブが少なく、インサイドへのパスを多用する戦術であったが故に対応が立てやすかった。
ディフェンスは近代カヌーポロでは稀有な「フラット4」を採用。

■シンガポール
残念ながらあまり進歩がみられなかった。
シンガポール国内にはもっと良い選手がいたのだが、様々な思惑や事情により国内2位のシンガポール専門学校所属の選手が代表チームの主体となっていた。
とはいえ、アジア以外の国と対戦したのは初めての彼ら。得意の理解力と分析力で次回は修正してくることだろう。


■キャプテンとして
大会のなかで、個々の試合のなかで必ずある「正念場(ターニングポイント)」でチームの支柱となれるよう心掛けた。
個を押し出すのではなく、チームとしての勝負強さのきっかけとなれるよう、今後も「諦めないプレー」をしていきたいと思う。


■別宮ホペ
今大会は”ホペイロ”別宮義之のデビュー戦でもあった。
ホペイロとはサッカー用語のポルトガル語で「チームのお世話をする人」の意味らしい。
合宿から引き続いての彼の活躍はここだけでとても書き尽くせるものではないが、スケジュール管理や食事の手配、その他森羅万象チームに関するヨロズすべてのよしなしごと。チームが動けば彼も動く、チームが動かなくても彼は動いていた。
熱いハートと大きな声、細やかな気遣いと迅速な対応でチームに大きく貢献した彼抜きではとても今回の結果はなし得なかっただろうことをここにあらためて記します。


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増井 康男

インタークラブ選手権4位 (Nabe's)
今回のオーストラリア遠征は私にとって初の海外遠征でした。
海外の選手と試合をする機会は今までなく、未知の体験をして来ました。
私はNabesでインタークラブ選手権のみの参加でした。

Drift Wood、Freelancers戦
初日の1試合目、2試合目の相手。
おじさん、子供が混じる明らかに格下のチームに対して、厳しいプレッシャーと素早い速攻で15点差以上をつけ快勝。
この2試合でチームのリズムを上げることができ、その後の試合で展開の速いゲームをすることができたと感じがした。
自分としても、妙な緊張感も無くなり、後の試合では落ち着いてプレイできたと思います。

Knights of Southern Seas戦
1次予選と3位決定戦で対戦。
1次予選では格上のチームという印象だったが、3位決定戦では互角以上の戦いをした。
しかし惜しくも敗退。
自分としては延長に入って撃ったキレ味良いシュートが惜しくもバーに当たりゴールならず。
あれを確実に決める勝負強さと精度の良さが今後の課題の1つだと思います。

New Zealand戦
2次予選で対戦。対戦中は気づかなかったがディフェンスを0−4−1で守っていた。
状況に応じて一人が前に出て1−3−1に変化する変化が多かった。
ゴール前でスペースができにくく、ディフェンスは硬いように感じました。
しかし、ミドルから撃たれそう、速攻が出ないのでは、という感じがした。

Lakers戦
2次予選で対戦。双子の兄弟がいるチーム。
私はまったく見分けがつかないぐらい似ていました。
個人能力の高い選手はいるが、チームの総合力は想像していたよりも無く、即席チームのような感じもした。

Kayaks Plus Hotdogs戦
2次予選で対戦。オーストラリアの強さを最も感じた試合でした。
シュート力は半端じゃない。
スピード激速、シュートモーション激速、ボール出所の分からない、パドルカットではとても間に合わない。
ゴール前の1本は必ずと言っていいほど決められてしまう。
シュート力は想像以上に度肝を抜かれた。
パスも巧い。手の大きさ、腕の長さから出るパスは難なくゾーンの中へ通される。
ドライブのスピードが速い。
シュートカットが巧い。
この試合は格の違いを見せつけられた。

Bulldogs戦
準決勝で対戦。Kayaks Plus Hotdogsよりはやや力が劣るが特徴は良く似ている。
この試合Nabesはイエローカードを2枚もらってしまいました。今大会全般として、日本よりもジャッジが厳しく、ゴール前の反則はすぐに2本になるし、パドルの反則でよくイエローカードをもらう人多く見られた。

自分のプレイについて
ディフェンスについて
1.体格差で負けている分、まともに競り合わないように「いなす」。
2.ドライブしてくる相手に対して、自分から当たりに行き、相手の勢いを殺し、必ずアンダーを取る。
上の2点について意識した結果、今までよりも硬く守れてたではないか?と思う。

オフェンスについて
良かった点は、パスの精度がとても良かった。パスミスらしいのは無かったし、ロングパスもしっかり手もとに行った。
以前から、苦手意識があったパスの精度を確実に上げることができていると確信しました。
もう一つ良かった点は、速攻が良く出たことです。マイボールになってからの1パドル目を意識して速くすることにより、
一歩速く抜け出すことができた。
課題は勝負強さ、シュート精度。
得点チャンスで確実に点を取れるようになりたい。
バーに当てる数が他の人より多いと思う。
ゴール隅を狙っても100%バーの内側へボールが行くように意識したいと思う。
今回、オフェンスはドライブ数を増やすということ以外は特に型にはこだわらず、アドリブで攻めるという感じでした。
私は1枚目、2枚目でドライブすることが多いのですが、後ろからドライブしてくる人の動き、スペースができる位置を予測し動けたシーンがありました。
自分には、やみくもにドライブしてしまうところがあるのでこの点については改善というより発展させたいと思う。

体調管理
大会2日目終了の夜から持病の腹痛になり、大会3日目の準決勝、3位決定戦に万全の状態で望めなかったのが悔やまれる。
また、ご迷惑をかけてしまいすみませんでした。
日本到着後も2日ほど、軽い違和感がありましたが、普通に食事できていたので病院に行かずに済ませてしましました。
今では、通常状態に戻り一安心です。

日本代表
日本対オーストラリア戦を陸から見ていました。
日本のレベルの上がっているのを感じました。
今大会で自分は代表内の順位アップを果たすことができましたが、レギューラー陣との力の差を感じました。
この差を埋めるため、そして最終目標の世界選手権6位入賞を目指し、この冬のトレーニングに励みたいと思います。


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渡辺 欽之

オセアニア選手権準優勝
インタークラブ選手権4位 (Nabe's)
オセアニア選手権が終わって

「だから強豪国になれないんだろうな。」
オセアニア選手権準決勝、対ニュージーランド。4−4の状況で残り20秒。
ゴール前で日本代表キャプテンの保谷選手がフリーショットを打とうとポジションをとったときにできた、
保谷選手横の大きなスペースに飛び込んだときにふと感じた。
保谷選手からのパスをもらいパドルとパドルの間を抜け、シュートがゴールに吸い込まれていく。
両手の拳を握り締め、高く突き上げたことを、まるで今起こったことのように思い出す。
私の人生におけるベスト5に入るシーンである。

安藤、鈴木、長江、増井、北川、保谷、増井で戦ったインタークラブ選手権。
そして日本代表として戦ったオセアニア選手権。心に残るそして経験を積んだ試合ばかりで非常に楽しい大会だった。

日本は強くなっている。昔に比べたら着実に強くなっている。それは試合の結果が物語っているだろう。
ただ、良い試合と悪い試合の差が大きすぎることがいけない。平均して同等の力を出し切る 能力を培わなければならない。
そのためにはメンタル面の強化が必須である。

長利さん、菅谷さん、瀬戸さん、別宮さん、清水さんのスタッフ一同、日本カヌー連盟や、日本代表 に携わって頂いた方々にこの場をかりてお礼申し上げます。
無事大会を終えることができました。ありがとうございす。
そして、2004年世界選手権に向けこれからもよろしくお願いします。


以下これからの私の考える代表チームの方向性。

日本代表の最終目標である、「2004年世界選手権にて6位入賞」を達成するためにはどうしたらよいか。
私は以前、2002年世界選手権の結果から、国別のランクわけを行った。上からSS,S,A,B,C・・・。
日本はCランクであり、6位入賞のターゲットであるランクSに勝つためには、最低Aランクレベルの実力 をつけなければいけなく、そのためには1試合平均の得点を2点増、失点を2点減でなければならない。

このオセアニア選手権にて、日本は得点2点増を達成できたと思うが、失点の2点減を達成することができなかった。
それらをふまえ、客観的に現状での日本のレベルを考えると、ランクBが妥当なところだろう。

では中期目標となる、ランクAにレベルアップするためにはどうしたらよいか?
ディフェンスレベルを上げると思うかもしれないが、私の意見は異なる。
更なるオフェンス力の向上、が私の回答であり、これこそが現状での最善の近道と考える。

ディフェンスに要求される能力とは、
・艇操作能力
・相手のオフェンスを予測する能力
・シュートカット能力
大きく分けるとこんなところだろう。
艇操作能力,シュートカット能力が大事なことはもちろんだが、相手のオフェンスを予測する能力は非常に大事な要素だ。
ボールと相手5人のポジションを把握し、相手がどんなオフェンスをしてくるか予想することができなければ、常に1人多い状態の相手を止めることは不可能だ。
オセアニア選手権でオーストラリア、ニュージーランドに、外からばんばんシュートを決められたのは なにも相手のシュートがすごいだけではない。
ディフェンスがプレッシャーをかけることができなかった のが大きな原因であり、なぜプレッシャーをかけることができなかったかというと、相手のオフェンスを
予想できていなかったことが原因だと私は考える。
では「相手のオフェンスを予測する能力」を鍛えるためには?それはオフェンス能力を身に付けること である。
これが「更なるオフェンス力の向上」を6位入賞への最善の近道という理由である。

オフェンスにおいて重要なキーワードは「スペース」である。
「知る、わかる、できる」という言葉がある。オフェンスにおける「スペース」というキーワードを日本代表のなかで本当の意味で「わかる」選手はごく少数であり、「できる」人間は2,3人だろう。
「スペース」というキーワードの概念をしっかりと共有し、それを実践していけることが、これからのまず最初の課題だと強く感じる。
合宿を通じてオフェンス力をもっともっとアップさせていきたい。


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