2003年 マレーシア国際招待試合 レポート


監督 長利 智隆

@ 吉田 幸輔
B 大島 怜
C 萩谷 眞幸
D 生村 公徳
E 井桁 孝浩
F 安藤 淳也
G 保谷 健太
H 八柳 圭純
I 別宮 義之




















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TRAJYAインターナショナルインビテーション2003

(カヌーポロ国際大会・マレーシア プトラジャヤ)大会参戦報告書


2004年に日本で開催される世界選手権に向けての、男子チーム強化の一貫とし て若手選手の大会経験値の向上を図ることを目的とし、標記大会に参戦した。


(大会開催日)
2003年2月5日〜8日

(参加メンバー)
別添名簿のとおり

(派遣期間)
2003年2月4日〜9日

(開催地)
マレーシア・プトラジャヤ

(参加国)
ミャンマー・中国・インドネシア・マレーシア・マカオ・香港 ブルネイ・モンゴル・台湾・タイ・フィリピン・シンガポール イラン・日本(14カ国)

(ポロ参加チーム)
マレーシアA・マレーシアB・香港・シンガポール・タイ・日本(6チーム)


(順 位)
1位 日本
2位 香港
3位 シンガポール




各試合結果については、別添のとおり 以下大会参戦レポートを、感想と併せ、報告いたします。


2月4日

天候 晴

カヌーポロ選手団10名は成田空港に8:30に集合。
幾度かの海外遠征経験者のもと、事前に綿密な計画を建て、当日は、とどこおりな く艇の運搬・チェックインを済ます。

MH−089便にて10:30離陸

クアラルンプール着 17:05

時差は1時間だが気温差が30℃近くある。

宿泊ホテルは、リゾートホテルでグレードは高い。

食事も美味しく、滞在には何の支障も無い。

ICFのコーチングコースを受講のため、3日前より現地入りしている吉川コーチ と合流する。

次の日に備え、ミーティング後、早めに就寝する。



2月5日

天候 晴

公式練習日であるが、35℃を超える猛暑のため午前中の練習に止める。

競技場は国会議事堂を正面に首相官邸、モスク(寺院)に囲まれたとてもきれいな ところである。

艇庫等設備も充実しており、マレーシアのカヌーヘの力の入れ様がわかる。

開会式はレーシングと同時開催のため、14カ国の入場となり圧巻だ。

何といっても、マレーシアのマハティール首相が開会式に参列していたのには驚い た。まさしく、国を挙げてのイベントである。

私、監督は光栄にも握手を交わすことができた。



2月6日

天候 晴

第一戦 タイランド (3:20PM)

タイはまだカヌーポロを始めて間も無い。

若手選手を中心に起用し、31vs0というカヌーポロ史上初であろう大差で勝利 を納める。

第2戦 シンガポール(4:20PM)

シンガポールの成長は著しい。

やはり1年中シーズンである国は練習量も豊富なのであろう。

6vs1で勝利したが、昨年参戦したアジアンカップ(香港)より格段に強くなっていた。


予定の2戦を終えたが、猛暑のため選手もかなり辛そうだ。

選手の中には体調不良の者もいる。

やはり、30℃の気温差は身体に応える。

早々にホテルに帰り休むこととした。



2月7日 大会2日目

天候 晴

第2戦 香港(9:00AM)

香港のメンバーは、平均年齢も高く、第一回世界選手権のメンバーと殆ど変わっていない。

次の世代を育てているのか疑問に思う。

戦術も古典的であり、進歩は感じられない。

11vs2で勝利する。


第3戦 マレーシアA(12:20PM)

マレーシアはイギリスのコーチのもと練習をしている。

大会の様相からしても、かなりの練習を積んでいるようである。

しかし、カヌーポロの歴史は浅く、戦術に統一性がなく終始ラフプレーであり、力 任せの感はある。

若手にはとても良い対戦相手だ。

5v1で勝利。


第4戦 マレーシアB(3:50PM)

どうやらマレーシアはBチームの実力が高いようだ。

ミドルシュートも力強く、日本チームも失点を重ねてしまうが10vs4で勝利する。

しかし、勝ち方としては10点取るよりも、無失点での勝利を望みたい。

今後の強化で確実な強さを形成していきたいと強く感じた。



日本は予選1位通過である。

決勝ラウンドは変則ノックアウト方式であり、2位通過のチームと戦う。

2位通過は大方の予想に反して、香港が上がってきた。


第5戦 香港(4:30PM)

香港はスローリーな展開で攻撃を仕掛けてくる。

9vs2

ここでも2失点してしまうが、若手もだいぶ試合慣れしてきたようであり、緊張感も 取れてきたようである。

夜のミーティングでは、日本チームの確実な強さを常に発揮できるよう話し合った。

10vs4で勝つよりも、2vs0で勝つ方が内容的に良い。

確実なプレー、ミスの無いプレーを選手に求める。



2月8日

天候 晴

第6戦 香港

香港がマレーシアやシンガポールに勝つのは、豊富な海外大会経験の差と分析する。

日本チームはこの試合で、確実なプレーに終始し、2vs0で勝利を納める。

昨晩のミィーティングの成果が早くも形に現れた。


決勝戦 香港(3:00PM)

若手にとっては海外大会初の決勝戦のフィールドに立つ。

決勝のプレッシャーは相当なものである。

しかし、日本は終始落ち着いたプレーを展開。

海外大会経験の豊富な選手が核となり、若手選手をひっぱている。

1vs0

点数は少ないが、試合内容は満足のいくものである。

優勝が決まった瞬間、私には日本の輝かしい未来が見えた。




勝因分析

1.年間を通しての選手強化

2.戦術の確定

3.経験値の向上

4.自艇参加


今後の課題

1.フィジカル面の改善(筋力・持久力の向上)

2.更なるスキルアップ

3.試合前の体調管理



台湾が直前になって試合に参加しないことを表明した。
イランも参加しないという。

強敵がいない?
否!

敵は海外大会という大きな魔物である。

日本代表という責任感とプレッシャー。

その重圧感といったら物凄い。

実力を80%でも出すには相当の経験が必要である。

100%・120%といったらなおさらである。

海外大会を数多く経験することは日本チームの強化に必要不可欠であり、そこで優勝 を経験した者は確実に選手として数段成長するであろう。

現にこの大会での若手の成長は著しい。

彼らが近い将来、日本のカヌーポロを背負っていくのが感じ取れた。

今回の海外遠征はひじょうに実り多き大会であったことを確信し、優勝を飾れたこ とを誇りに思う。

今後も積極的に海外遠征をおこない、チームの更なる強化を果たし、2004年の 世界選手権では必ずや結果を残すことを強く思う。



          カヌーポロ強化委員 男子監督 長利智隆























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「今回の大会を通して私が感じたこと」


@相手チームリサーチの重要性

 相手チームの戦術、戦力、選手の利き腕など相手チームの情報を事前にチェック することの重要性を改めて感じました。
特に、決勝戦の香港戦では、そのチェックにより、 事前にディフェンスの計画を立てることができ、試合でそれがうまくは まったことによって一点差というシビアな戦いで勝利を収めることが出来たと思います。


A格下の相手との戦い方

 今回の大会では、格下の相手との対戦がほとんどでした。
その中で確実に得点するためにミドルシュートを多様したと思います。
今回の大会の場合、中へのパスは簡単に通りはしましたが、 その後のシュートでパドルによるファールを受けることが多かった(審判はファールをとらないが…) のでその戦法が特に有効的だったと思います。

 今回の大会は、ファールとの戦いでした。
ファールといっても審判がとらない限りファールにはなりませんが…。
特に、香港チームはうまくファールを使っていたように思います。

日本チームの速攻をファールを使って止める
 ↓
審判はとらない
 ↓
日本チームは怒る
 ↓
時間をかけて攻める
 ↓
日本チームのイライラは上がる、

といった感じです。

この中で、どれだけ冷静さを保っていられるかが格下の相手との試合で一番重要になってくると思いました。


最後に、今回優勝できて本当に良かったです。金メダルサイコー!!

以上。


          No.1 Yoshida




















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今回の遠征はかなり自分の身についたとおもいます。

スラロームの安藤さんに教えてもらったことや保谷さん井桁さんべっくさん生村さん安藤さん萩谷さんに教えて もらった事がたくさんあります。

今回の遠征は試合もださせてもらったりしてしかも何点かとったりしてかなり身につきました。

佐倉とかで教えてもらったことは忘れず同じ高校の人にまたおしえていきたいとおもいます。


          No.3 RYOU






















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大会で得たもの


・試合経験・度胸

試合経験もそうですが自分は大舞台で石になるくせがあるので度胸をもっとつけ たいです。


・ミスのあとのリカバリーの早さ

ミスや謎ジャッジでターンオーバーした時はすぐにターンをして自陣に戻る、あ たりまえのことですが疲れていたりすると怠りがちです。
香港チームは絶対に諦めないので、いくつか速攻をくい止めていました。


・スピードの無さへの危機感

今回何回も球とりに行かせてもらったのですが、アジア相手にほとんど取れませんでした。
日本はボール扱いや細かい艇操作、戦術の面では優っていましたが、漕ぎのスピ ードは劣っていると考えてよさそうです。
これがヨーロッパなどの強豪相手だったら…


・コミュニケーション不足を補う声の大切さ

出身もさることながらいつも以上に幅広い年齢の選手からなるチームは、2ヶ月 という短い期間でまとまるのか不安でした。
しかし、陸からの監督・コーチ・リザーブ、そして選手間の声の連係プレーによ ってそれはかなり解消出来ました。


・チーム内でのフォロー ミスをした時、プレーの面でフォローするのは当然ですが、それによってその後 硬くならないような精神面でのフォローも大切だと思いました。


他国


2位 香港

ものすごくディフェンシブでものすごく遅い試合形式の練習をしていたので相手 のペースに乗らないように試合をしていましたが、最後の決勝戦の頃には見違え るほどプレッシャーをかけるようになってました。
かなりラフプレーで、漕ぐのは速かったです。


3位 シンガポール

日本とは一度だけの対戦でしたがマンツーマンがとてもうまくて、かなり練習を 積んでいたのだろうと感じられました。


4・5位 マレーシアB・A

イギリスの6番がコーチに就いたマレーシアは試合するごとにうまくなってました。
大会前日に届いたPLASTEXの新艇に乗っていましたが、底がツルツルです ぐに上を越えられるのには手こずりました。
政府からの手厚い援助と一年中カヌーが出来る環境が、この先どのくらいマレー シアチームを強くするか楽しみです。


6位 タイ

31ー0という今考えても不思議なくらい点を取りました。
選手が少ないため国内での試合経験が無いままの大会参加だったそうです。
なぜかボートのアジアチャンピオンがいました。
2004年三好に来てくれるといいです。



旅行として


・マレーシアのカヌーへの思い

今回の大会は招待ということでホテルや食べ物はすべて向こうの人が用意してく れました。すべてが想像以上の招待っぷりで、ゴルフ場付きのリゾートホテル、 3度のめしはバイキングでした。
特にホテルの食事がおいしくて、日本の胃袋B E○Kさんの朝飯をセーブをする時の悔しそうな顔が印象的でした。
開会式に首相が来るほどマレーシアがカヌーに期待をしている理由はわかりませ んが、上にも書いたようにまだまだ強くなりそうです。


・タイの娘は日本人好き!?

アジアの中では割と日本はブランドになるらしいのですが、とりわけタイの女性 陣は日本人LOVEでした。
まず肌が白いところがいいらしくて、その次はまゆげの濃い人が人気でした。。。



最後に


2004年まであとわずかですが個々のレベルアップなくして、日本チームのレ ベルアップはありません。
ひとりひとりがそれを自覚すればいい結果が残せると信じて今後も練習に励みた いと思います。


          No.4 HAGIYA






















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'96年の世界選手権大会以来の国際大会参加になった私は、非常にワクワクしてマレーシアに向かいました。

久し振りに海外でジンガー達とカヌーポロができるからでしょうか、約1週間仕事を休めるからでしょうか・・・。


代表に復帰し、まず私はアジア選手権に行ったみんなのレポートを読み直しました。
優勝する為には、台湾代表、イラン代表が大きな敵になる事を再認識しました。
そこで、今回の代表メンバーでの目標はもちろん「金メダル」でした。
しかし、台湾、イランが来れないという事になり、
「完封で金メダル」
「自分達のカヌーポロ」
を目標設定に変更しました。


結果は皆さんご承知でしょうが、完封優勝の夢は叶いませんでしたが、 金メダルをとりました。国際大会での金メダルは本当に嬉しかったです。

・・・今大会決勝戦(対香港)1-0でした。
それまでの試合は大差で勝利していました。

決勝戦という意識からか、マレーシアの暑さと待ち時間からくる疲れのせいもあったのでしょうか。
どちらにしても、私たちはメンタルな部分を鍛えなければいけないと感じました。
(世界選手権のレポートを見ると、日本人はフィジカル面も弱いとの事なので、 メンタル、フィジカル共に高めないと世界に通用しない事になります)


試合内容は別宮選手が詳しく書いていると思うので少々省略させて頂きますが、 アジアのレベルも確実に上がってきているなと感じました。

保谷キャプテンの熱い指示(相手チームのラフプレイに熱くなり過ぎていた感が ありましたが)と、みんなの集中力で、劣勢な試合は一試合もありませんでした が、開催国マレーシアBの一試合ごとのレベルアップは驚異でしたし、 シンガポールとの試合でのマンツーは、かなり練習を重ねてきている事が見えました。

香港も独自のオフェンスも面白かったですし。。。
日本と気候と違い、オールシーズン練習できる彼等は本当に強くなりそうで恐いです。


今回のアジアインビテーションカップ、昨年のアジア選手権で金メダルである私たち日本代表。

アジアでは追われる立場にいます。
練習に練習を重ね、自分達に自信を持ち、メンタル、フィジカル、戦術、チームワーク、 全てをより高いレベルに持っていかなくてはいけないと感じました。



感動した事・・・

オープニングセレモニーに首相が来た事。
宿泊ホテルにウォータースライダー付きプールが完備されていた事。
マカオのお姉さんがきれいだった事。
各控えブースに霧状の水が噴出する扇風機があった事。
大会会場の湖が空港の土産のチョコレートの写真に使われていた事。
お祈りの為、試合が中断した事。
楽しいメンバーで代表が組めた事。
金メダルをとった事。

・・・以上。


          No.5  生村 公徳 (いきむら まさのり)






















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マレーシア国際招待試合体験記



 「マレーシアはペナンでコムタ!!」

そんなイメージがある自分の中で、 プトラジャヤで開催された今回の国際招待試合は目から鱗でした。

元々マレーシアはペナン島に遠征していた経験があり、道路の中央線を走り前方の車を抜き去るし、 横断歩道はコムタ(タワー)の前に一つだけで所構わず横断するのが当たり前。
人が集まっている道路脇のスペースはバス停だと思え。
怪しい屋台街があり、朝食が1RM(リンギット)=30円で食べられる。
そんなマレーシアの中でも一番黒いのは何故か日本人のI永さん。

私のマレーシアに対するイメージとは完全にかけ離れたものでした。


プトラジャヤは官公庁街で道路や建物はかなり整備されており、 その道路に沿って大会の垂れ幕が2〜300枚ぐらいかかっていました。

大会会場の目の前には立派なモスクと国会議事堂、奥には首相官邸があり、 その壮大な景色をバックにカヌーをすることで不思議な力が出せることは言うまでもありません。

その景色は空港のお土産チョコの表紙にもなるぐらいです。 ただ、一つ気を付けたいのは、そのチョコはカビが生えている「スノー オン ザ チョコ」だったのです。 日本チームNO.10のB宮氏は、これで会社からの信用を著しく落としたそうです。

実際の会場は、艇庫が立派で「博物館か?」というぐらい艇が置いてあり、どれも新品。
シャワーやトイレが完備されており、今回はそれとは別に各国にテントが一つ用意されており、 それと共に設置されている霧の出る扇風機にマリリン・モンロー大喜びな筈です。

泊まったホテルも高級リゾートホテルの一室で、食事も美味しく、プール付き!
プールでのはしゃぎ方も日本人がアジアの中でトップレベルです。
余談ですが、特に目線が鋭い!?のが日本チームNO.5のI村氏でした。

「冬は暖かいアジアに限るぜ。」

それは何故かいつもいる役員の(暇とお金があるのだろう。羨ましい)Fリッツ一同の心境なはずです。

今回も含め、最近のアジアの大会で顕著に表れているのが大会にかける費用の大きさ。
もちろん、今回は一国の首相が来賓として訪れるくらいですから、それなりの大会にしなければなら無いとは思いますが、 個人的見積によれば2000万円以上かかっているはずです。

それとは別に会場・艇庫等の建築、艇代がある訳ですから。
ただ、これだけは言えるのが、 クロージングパーティーに呼んだマレーシア男性タレントはいまいち会場のノリを掴めていませんでしたので、 無駄金の感じが否めません。


さて、試合の率直な感想ですが、明らかにアジアのレベルが上がってきています。
前の世界選手権における台湾の躍進然りですが、マレーシアのような暖かい国が設備を整え、 今回の大会のようにイギリスからコーチを招聘してスキルを磨く。
強くならない訳がありません。
確かにタイとの試合では点差が開き、無敗のまま優勝することができましたが、 次回に同じように勝てるとは言いきれないでしょう。

ただ、間違い無く日本の力も上がっていますし、アジア自体の牽引力となっていることは紛れもない事実です。
もちろんカヌー以外でも引っ張りまくっています。
(特にY川コーチは巧みなマレー語を駆使して人心を掌握していました。さすが Y川 カキ プリンプァン)

また、オフィシャル面では吉川コーチがコーチングを修了し、 朝野が国際審判員に認定されたということで国際的にも大きく踏み出した瞬間でもありました。
これぞまさに、「朝野ジャッジ公平」

最後に、蒲ちゃんと悠未ちゃん迎えに来てくれて感謝です。
(ただ、二人の乗りのスマートで来るのは流石です。)

また、日本で応援してくださった皆さん本当にありがとうございました。

今回は時期的に厳しく、出発前日に午前2時過ぎまで仕事をして、タクシーで家に帰り、 慌てて荷物をまとめての出発になりましたが、タクシー代500RM(朝食500食分) をものともしない素晴らしい大会でした。

いつも、海外に行くたびにカヌーポロを改めて見直し、より好きになっていくことを実感していますし、 その実感できる機会を幸せに思います。


  PS:案内してもらった世界一高いぺトラナスツインタワーは圧巻でしたが、 案内役のシャア専用ガンタンクの機動力の無さには完全にやられました。
モビルスーツに乗るのが怖くなりました。


          No.6 井 桁 孝 浩






















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このマレーシアの大会は日本にとって、自分にとってとても実りのある大会になったと思う。


今回のチームは急造のチームで練習があまりできなかったことが不安だった。
個人的にはテストがあり、いろいろと忙しく体調を崩し気味だったことも不安のひとつだった。

2004年に向けた強化の一貫として位置付けられているこの大会に、自分が参加できたことを誇りに思う。



この大会で成果があげられた点

・若手とされる選手の活躍が目立ったことがあげられる。
 自分も年齢的には21で若手に入ると思うが、このチームにおいてはベテランと位置付けられていたことに少々疑問を持った。
 彼らは国際大会2回目で前回の悔しさをバネに成長してきたと思う。
 自分は彼ら若手のプレーを最大限引き出せるように努力をしていたので彼らの活躍がうれしく思った。


・チームとして修羅場をくぐれたこと。
 参加したチームは香港、マレーシアA、B、シンガポール、タイ、日本の6チームで実力差を見ていても感じたが、 準決勝の香港戦、決勝の香港戦は日本としても苦戦をしいられた。
 僅差の試合で緊張したゲームを日本チームとして経験できたことがうれしいと思う。


・大会を通じてキーパー以外のポジションができたこと。

 このところキーパーとしての試合出場が多かったのでキーパー以外のポジションに不安を感じていたが、 大会を通じてやり遂げることができて、自分のプレーの幅が増えたことが自分にとっての成果だった。



この大会から次回へつながる課題

・短期のタイトスケジュールに耐えられる体力が必要。

 暑さの影響もあるが、試合の後半や1日数試合となると一気にパフォーマンスが落ちてしまうこと。
 試合終了まで漕ぎ続けることのできる総力が必要である。


・マレーシアやシンガポールに見られたボールへの、1点への執着心。

この大会では日本は受け身になって戦ってしまったところがある。
どんな相手に対してもハングリーに戦う精神をもっと養っていかないければならないと思う。



自分としてはこの大会に参加できたことをすごくうれしく思う。
カヌーポロを始めて7年目になり、その間ではいろいろな大会に参加して様々な経験をした。
マレーシア遠征を通じてその経験を下の世代に少しずつでも伝えていけたことが一番よかったと思う。

なによりカヌーポロを心から楽しむことができた。
自分の好きなことを思う存分、心から満喫できたことが一番うれしかった。
最高のチームメイトと監督、コーチに囲まれマレーシアを過ごせたことが本当によかった。
みんなでとれた金メダルをとても誇りにおもう。



日本から応援をしてくれた方々、練習に協力してくださった方々に感謝をします。

ありがとうございました。



          No.7 junya























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この遠征を一言であらわすならば「至れり尽くせり」。


こう表現すると競技の本質からずれてしまう印象を与えてしまうが、 当地の資金力とカヌー競技にかける(「気合い」ともいえる)意気込みを見せ付けられた大会であった。

また、同時にアジア諸国のレベルの底上げと日本の若手選手の活躍が目立った大会でもあった。



■ロケーション

ガイドブックによるとマレーシアは2010年までに先進国入りする国策を立てており、 今回大会が行われたPutrajayaという新興都市は近い将来首都機能を移転させる(つまり遷都)目的で ジャングルを切り開いて開発されたそうだ。
実際、建物はすべて新しく、車線は現状では必要以上に多く、街に人気はまばらだった。
会場の湖は右に巨大なモスク、正面に国会議事堂、左に首相官邸というロケーション。


■施設

湖の傍らにそびえたつ艇庫と呼ぶにはあまりに立派なレストラン付きプール付き2階建て建造物の中 にはPLASTEX社(ポーランド)製のぴかぴかの新艇がレーシング、ポロ、ボートとずらりと並び、 その光景は圧巻。
各国ごとに提供されたテントには巨大扇風機が設置されており、 テント内にいる限りでは気温30度もさして苦ではなかった。


■食事

大会会場からバスで10分のリゾートホテルへの滞在であったが、良い意味で食事の重要性を痛切に感じた。
たとえて言うなら皆『千と千尋...』で千尋の両親がブタになっちゃうシーンのような食いっぷり・・・。
世界選手権(ドイツ)の食事の粗末さから比べると雲泥の差であった。
(弁当形式の軽食も配布された上で)昼食も弁当ではなく、大会会場でのビュッフェ形式。
飲料水も過不足なくペットボトルで適宜配布された。


■宿泊

ツイン部屋に3名の割当てであったが、部屋が広いこともありとても快適。
ホテル内のプールは日焼けと試合で疲労したカラダをクールダウンするのに大変役立った。
レーシング、ポロを問わず、大会参加の全選手とスタッフが同一のホテルに滞在。
すべての食事を含めた滞在費用の一切が大会負担というのも驚きである。


■スタッフ

各国にボランティアのスタッフが付いた。
日本チームにはディン(♂、19歳)とシャア(♀、21歳)のともに 普段はカヌーとは無縁の生活を送る大学生2名が付いたのだが、 お国柄か、ボランティアたちを統率する指揮系統が混乱していたのか、 再三再四変更のかかる彼らのアナウンスに戸惑うこともしばしば。
ちなみにコミュニケーションは英語(と我々のいかがわしいマレー語)。

■大会運営

初回ということもあり、要所要所で混乱していた感は否めないが、トータルで見ると充分成功といえる。
豊富な資金力を活かし、(見受ける限り)数名の幹部スタッフで多数のボランティア、業者を 切り盛りして大会をやり切ったノウハウは来年同地で開催予定のアジア杯、再来年のアジア選手権に いかされることだろう。


■イスラム圏

ブタ料理に一切お目にかからなかったこと、 大会の(ときには試合中の)途中で「お祈りタイム」が挿入されること、 信心深い女性はカヌーに乗っているときもヘジャブを着けていること、 公式な場にはアルコールが供されないこと、 以外はこれといった違いは感じなかったが、個人的には日本ではタブー視されている 「ゴハンを手で食べる」という行為とトイレで事後にホースの水と左手で洗浄する行為に 「いけないことをしている感」がくすぐられ興味深かった。


■香港(2位)

審判を含め、ほとんど進歩がみられなかった。
メンバーも昨年1月のアジア杯とほぼ同一。
ワンパターンのオフェンスはある意味大変組織的。
ディフェンスの力不足をファールで補うのはチームとしての方針か。


■シンガポール(3位)

昨年1月のアジア杯では国内トップチームであるNational University of Singaporeからの 単独派遣であったが、今回は国内2位のSingapore Polytechnicを主体とした混成編成。
メンバーはみな20代前半と総じて若く、戦術等の理解力にも長け、向上心も旺盛。
対日本戦で見せた被マンツーマン時の組織的な対応は我々を驚かせた。
ソフト、ハードともにバランスのとれたチームといえる。


■マレーシア(B4位、A5位)

2チームエントリーでAがユース世代、Bがシニア世代という年齢別の編成。
大会前に2回しか乗る機会がなかったというPLASTEXの新艇の扱いに、 当初は戸惑いが感じられたが試合を重ねるごとに上り調子になっていったのは両チームとも同じ。
国内5チームからの選抜と事前の練習不足もあり、 現役のイギリス代表選手(David Sanders)の付け焼き刃のコーチングによる組織的なプレーは ほとんど見受けられなかったが、長い腕・強い肩に代表されるようなフィジカルの豊かさと 貪欲にゴールを求めるハングリーさは将来性の高さを裏付けている。


■タイ(6位)

どの対戦相手にもこてんぱんにやられ、手痛い国際大会デビューとなったが 「カヌーポロがますます楽しい競技であるということが分かった」とは選手たちの弁。
4月にはバンコクで初の国際大会(スラロームとの共同開催)が開かれるそうだ。
現在国内には1チームしかなく、練習相手募集中とのこと。


■日本

攻守ともに組織的なプレーに終始徹していたといえる。
選手各自の役割分担、試合ごとの具体的な実現目標を明確にすることで、 また、試合中の声を意識的に出すことで9名/7チーム選抜の合わせの難しさをカバーした。
さらに、10代の若手選手の活躍は大きな収穫であったといえるだろう。
しかし、勝敗には影響しなかったが、 「勢いが停滞する時間帯」の発生を自らコントロールしきれなかったこと、 速攻時のスピード不足、オフェンス成功率の不安定さ等、反省すべき点も多い。
決勝のスコアは再三にわたるオフェンスミスによるもの。


■台湾(不参加)
選手8名/全9名をユース世代で構成するも、大会直前に急遽不参加を表明。
唯一の自費負担である航空費を捻出できなかったのが理由とも言われているが、詳細は不明。


■ICFレフリー

朝野公平が日本人初のICFレフリーに認定されたのは大変喜ばしいことである。
本人は照れ隠しか「金をかければ取れますよ」と言っていたが、 スラロームのトレーニング先のシドニーから当地に自費で駆けつけ、 またシドニーに戻っていくというような芸当(というより、そういった行為に表れる 「取組む姿勢」とでもいうべきもの)は他にはなかなか真似できないだろう。
質実剛健を具現化したような人柄も、認定はやはり嬉しかったようで 閉会式後にホテルでビールを飲んで饒舌だったのが印象的だった。


■総括

日本は世界ではミドルクラスも、アジアでは依然トップクラスの実力を有する。
挑戦されることの脅威を感じつつ、互いに切磋琢磨し合える関係を大切にすべきと感じた。
(ヨーロッパ諸国がまさにそうではないか)


■蛇足

他チームは驚くほど日本チームのことをよく観察し、研究していた。
背番号と選手名を暗記しているのは勿論のこと、 各試合の得点パターンまで詳細に説明できるのには驚嘆した。
強いチームから多くを吸収しようとする真摯な姿勢を忘れると、 遠くない将来立場が逆転せざる得ない状況が発生するであろうことを 自戒の念を込めてあえて記す次第。
・・・もっとガンバロ。


以上

          No.8  HOYA




















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今回の遠征はいい経験ができて正直とても楽しかった!

練習の時もそうだけどレベルが上の人と試合をやったり練習をしたりするのはとて もいい勉強になる。
練習はしているけど川で漕いでるだけボールを使ったり試合をした りしないから物足りなかった。
冬だから仕方がないのかもしれないけれど去年の冬はもっと試合をしたり練習をしていたような・・・。
だから今回は自分の中でとてもいい刺激になったと思う。

マレーシアはとても暑くてたまんなかった。 マレーシアの印象はやしの木みたいな木ばっか生えていてお土産はバナナってイメージがあったけ れど実際着いてみると空港は綺麗で大きいし、電車も日本も大して変わらない気がし 着いてすぐそのイメージは崩された。

大会会場も大きくどこからどこまでが会場なのかも区切りがないからわからなかった。
開会式には首相は来るし、閉会式には花火は打ち上がるしダンスを見せてくれたり歌手が来て歌ったりととても盛大だった!


大会は台湾、シンガポール、マレーシア、タイと試合をしたけれども香港戦の時は 試合をしてるという感じはなくディフェンスの練習をしているという感じがしていた。
オフェンスが基本的に同じことの繰り返しなのでやりやすかった。 それでもやっぱり初めはうまくフォローに行けなかったりチェックがワンテンポ遅れたりしたけ れども何度も対戦をしていくうちに次にどこを見ればいいのか、どういう体勢で人をみ れば次のフォローに行けやすくなるかがわかってきた。

香港はガツガツ攻めてこないから少し考えることができるけどガツガツ攻めてくる相手だとまだまだ力負けする んではないかと思う。

ディフェンスに関してはマレーシアに来る前に比べれば少しは成 長したのではないかと思い、ディフェンスに関してのちょっとした収穫であり、課 題の再確認ができたと思う。

今回のオフェンスの仕方はサイドをつぶして外から撃つというものであったが、自 分は外から撃つ役目を負いながら中にちょろちょろ入ってしまったり、つぶれた所に 走りこむタイミングが遅かったりといろいろとできなかった。


今回の遠征が高校最後の夏に向けいい方に向かっていけばいいと思う。

それともう少し英語の勉強をしておこうと思った。



          No.9 Yatsu






















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私は、今回の最も大きな成果として、「ユース世代の成長」が挙げられると思う。

今回のチーム編成は、シニア5人、ユース4人の9人で、これは過去 にも香港・アジアンカップの井上選手やイラン・アジア選手権の加藤 選手、大島選手、八柳選手などシニア+ユースの組み合わせは過去に もあった。

だが実際は、実力僅差の試合のため若手にチャンスをあげることが難 しい状況で、なかなか国際試合の経験は積めないでいた。


しかし今回は、サポ−トの1名を体調不良で3試合欠場の吉田選手を 除けば、ローテーションで5名が1試合ずつ担当し、特定の誰かが陸 上にいっぱなしという状況はなかった。

ユース世代の出場試合数を見ると、八柳選手が8戦全試合出場し、萩 谷選手、大島選手が7試合、吉田選手が5試合だった。

特に誰もが(失礼!)驚いたのが、八柳選手の大化けっぷりである。

八柳選手は、もともとあの長い手から放たれるシュート、 スローイングには定評があったが、どうもそれを生かしきれずにいた。

自らの役割を把握できず、そして多分、確固たる自身が持てずチョロ チョロとゴール前の密集地帯に入りに行ってははね返されていた。
しかし今回彼は成長した。待つことを覚えた。
無闇にゴール前に入らず、前が”できあがる”のを戦況を見つめながら待った。
そしていざ出番となった時の彼はスゴイ!
ミドルレンジから鞭のように腕をしならせ、ものすごいシュートをぶち込むのだ。
オーバーな表現かもしれないが、オランダ人のシュートのような・・・
印象としてはそんな感じ。

さらには、シュートで自信を得た彼はディフェンスでも活躍する。
声を出してディフェンスの調和をとり、ここぞという時のアタックは、 もはや私の知っている八柳圭純ではなかった。

イラン・アジア選手権の寄せ書きに「不完全燃焼」と書いた彼は、今 度は完全燃焼できたのではないか。


ユース世代の彼らは皆十代。まだ若い!
大島選手などはまだ高校1年生だ。
これから今の私の年齢までカヌーをやっていたとしたら・・・
日本代表を心から応援する者として、彼らの成長が楽しみでならない。
そして日本代表を目指す者として、彼らに負けたくないと強く思う。


最後に、寒い中日本代表の練習相手となってくれた方々に感謝すると 共に、優勝の報告ができることを嬉しく思う。


ありがとうございました。


          No.10 BECK