藤野さんのスラローム講習を受けて


藤野さんを迎えて

3月29(土)、30日(日)に日本スラローム会の第一人者、藤野強さんを迎え、
「艇のコントロール&瞬間の艇の動き」をテーマにした講習会が行われました。

天気はあいにくの曇り空でしたが風はそれほどなく、素晴らしい環境の中、少しでも
多くの技術を盗もうと、受講者は皆真剣でした。

ここに、この講習会で学んだポイントを紹介しておきます。



<フォワードストロークのポイント>

・肩が見え隠れするか

「肩が見え隠れしない=腕の力だけで漕いでいる」ということです。非常に効率が悪
く、持続しません。肩が入ることで体が捻れ、腹筋、後背筋から生み出される、より
大きな力を艇に伝えることができます。この大きな筋肉を意識して漕ぐと艇の先端が
ぶれてしまいます。藤野さん話では、「艇の先端がぶれるというのは仕方のないこ
と、修正できるに越したことはないけれども」ということです。


・水は叩くのではなく、引く

水がバシャバシャ跳ねるのは、水面を叩いているから。パドルを水に差し込み、大き
い筋肉を利用して水を引けている人は、水が跳ねません。無駄のない漕ぎだと一目で
わかります。


・水を遠くからとる必要はない

今回の講習の中で、僕が一番驚いたことです。それまでは、水は遠くからとる(パド
ルを遠くに差し込む)ことが当たり前だと思っていましたが、それだとピッチが上が
りません。ピッチも漕ぎに重要な要素であると再認識しました。


・パドルは自分の腰のあたりで抜く

パドルの抜きを遅くすると、抜くときにブレードの面が上を向いてしまうため、漕ぎ
進める力が相対的に弱くなってしまいます。ピッチも上がらないので、腰より後ろは
漕がないよう意識しなければなりません。


・押し手は自分の体の中心線を越えない

押し手が中心線を越えた位置では、水がブレードから逃げていき、推進力をうまく得
ることができません。


体格、筋力で外国人に劣る日本人がフォワードストロークで対等に渡り合うために
は、最大限の力をいかに効率よく艇に伝えるかだと思います。無駄のないシンプルな
漕ぎ、それが理想なのですが、簡単そうで一番難しいことなんですよね。



<ハイテレマークターンのポイント>

・溜を短く

一般のポロ選手は溜が長く、ターンをするぞ、するぞよっこらしょ?って感じです。
見本となった駿河台大学生、谷口さんのターンは溜がほとんどなく、きれいでした。
わずかな溜で体重移動がスムーズにできていました。


・深く潜りすぎない

深く潜ればそれだけ浮かび上がってくるまでに時間をロスしてしまいます。できるだ
け艇をフラットの状態でターンできることが望ましいです。

ハイテレマークの利点はスピードを殺さずにターンができることです。ターン後その
まま漕ぎ出しができるので、重宝する技術といえます。



<バックスイープターンのポイント>

・体をしっかり捻る

体を捻るだけで、艇は曲がってくれます。効率よく回るためには、まずしっかり体を
捻ることです。

・バックスイープは外側水面に入れる

バックスイープは自艇の外側遠めの水面をなぞるように、水を押し出す感じで入れま
す。(バックスイープを入れる漕ぎ手を上げると良い)バックスイープを自艇近くに
入れてしまうと、パドルが内側に入り、次の動作へ移行しづらくなってしまいます。

バックスイープを入れることで艇のスピードは殺されてしまうので、その後のフォ
ローを早くしなければなりません。

静止状態ではバックスイープ、スピードに乗っている状態ではハイテレマークを用い
てターンするといったように、この二つは状況に応じて使い分ける必要があります。



<ワンポイントアドバイス>

・ウォーミングアップ、ダウンの時に意識して漕ぐことが重要、試合中になるとつい
無意識にターンしてしまうため。反復練習により体に覚えさせることです。

・常に良いイメージを持つこと。悪いイメージ、例えば「対戦相手が強そうだ」と思
うのは自分に負けている証拠です。自分に自信があればそのように思うことはありま
せん、その自信は練習から生まれます。

・今回の講習会で学んだこと、それは一つの見方です。大事なのは自分に最適な漕
ぎ、ターンになるようにアレンジすることです。



藤野さんは笑顔が素敵な堤真一似のナイスミドルでした。ご指導ありがとうございま
した。また場所を提供し、講習会を運営をして下さった駿河台大学の先生、生徒の皆
さん、ご協力ありがとうございました。



佐倉インヴァース 大枝・Fantasy・達也