特別寄稿「 カヌーポロへの誘い 」

この原稿は水球のHPを開いていらっしゃる方の
そのHP上で公開されている文章で、
カヌーポロを違う視点から見ていらっしゃる
大変興味深い文章ということで当HPに特別に掲載させて頂いております。


皆さんはカヌーポロという競技をご存知でしょうか?
沼で(?半分ウソ)カヌーに乗って水球みたいな事する競技です。
私がこの競技を初めて知ったのは高校の時に放送されていたTBS系の 『筋肉番付』という番組だったと思います。
その番組のクイックマッスル(3分間腕立て伏せ)という企画で当時無敵の王者と謳われた 朝野公平という人がやっていたのがカヌーポロだったのです。
その頃自分も高校で水球をやっていたり、彼とタメだったり、 Y商の近くに昔住んでいたりといろいろな要素も重なり、 朝野君が口の中血だらけにして腕立て1000回異常(『以上』という漢字はこの場合相応 しくないと思う)やっていたのはかなりうちの家族では印象的でした。
...というと未だに名前まで覚えてる程印象的だったように聞こえますが、 えぇ実は印象的だったのはその時だけでスッカリ忘れてました... (今ネットで調べて思い出したのよん...汗)

2度目のカヌーポロとの出会いは大学に入ってからの事で、 驚くほど身近で、また衝撃的なものでした。
当時私は大学に入学し、これまた競泳がなかった事から水球部に入部したものの、 人数不足から練習にも人が集まらず、遂には廃部に追い込まれてしまったのです。
既に水球依存症という重い病を患っていた私は水球ができなくなった事で 廃人のような毎日を送っていました。
そう、その時の私は目も当てられないほど酷いものでした。
例えて言うならば現在1日3箱は吸う蛇スモーカーの私から煙草を奪い取るようなものです。 その時私は堅く心に誓ったのですっ、『タバコ増税絶対反対!!』と...

...で、そんな私を救ってくれたのが、 腹を痛めて私を産み落としてくれた父(えぇ、かなりの難産でした...今でもはっきり覚えています) が差し出した一部の薄い冊子だったのです。
その厚さ1oにも及ばない冊子は知る人ぞ知る、知らない人は知らないであろう、 とある基督教大学の同窓会報でした。
表紙には『ICU Alumni』とかいうアラムナイだかアルミニウムだかわけのわからない文字が記され、 病院の待合室のラックにでも置いてあれば、 誰もが集中治療室の施設案内と思い見向きもしないだろうものでした。
そんな見向きもされないであろう一部の冊子が絶望の淵にある私を救ったとか救わなかったとか...

さて、その冊子には、カヌーポロというマイナー競技 (本人がマイナーと書いていたんです 決して僕のせいじゃないです) で日本一の座に君臨した一人の在校生の記事でした。
ガリ勉君が多数生息し、スポーツで活躍する輩が、 ましてや日本選手権で優勝するような輩がいるとは到底思えないようなつまらない我が大学に そのようなやんごとなきお方がいらっしゃるとは、私にとっては天地が2度ひっくり返って元に戻る ほどの衝撃的な事実だったのであります。
実際、3秒ほど酸素を吸うのを忘れ二酸化炭素だけを吸って咳き込んだ私がそこにはいました。
しかも、目と鼻の先にあるのは鼻クソかもしれませんが、 彼らは我が家とは駅を挟んで反対側にある沼に、鰻や鯰と共に生息していたのです。

そう、かつては、ミスタージャイアンツと呼ばれた男・長嶋茂雄や自分で自分を褒めた女・有森裕子、 更には後に有名となる高橋・キューリ・Qちゃんや小出監督も一度は泳いだであろうあの印旛沼にである。
まさにこれは世界のミスタージャイアンツやキューリ達と、 日本一となり今世界へ羽ばたこうとしている彼らが時代を超えてそこに共存・共生した事を意味する。
即ち印旛沼が世界の蛙...いや失礼、世界を変えると言っても過言ではない。
これにはグウの音も出ない(ちなみに『ぐうの音』とは息が詰まったときに喉の奥からでる苦しそうな声らしい) ほど驚いたものだった 『カヌーポロやってみたい!!』私はその衝動を抑えきれず、 すぐさまその記事を書いた日本一のカヌーポロヤー、シュウヘイ・イワナガ氏(最近 彼はカヌーポロに飽き足らずダイエットでも世界を狙っているという噂です)に連絡を取ったのであった。

あれは春だったか、夏だったか、秋だったかは忘れたが、冬ではなかったような気が するある日、遂に私はカヌーに身を委ね、沼に溺れ...いや、パドルを手に、ボール を手にとなんともややこしいスポーツをする機会を与えられたのである。
とまぁ、なんか相当カヌーポロをやりこんだふうな事を書いているが、 実はその日しか行ってないので勘違いしないでいただきたい。
カヌーポロとの出会いに関するエピソードだけが長い理由はそこにある。
何か書けるほどカヌーポロを知らないので、 こっからは極端に短くなってしまうのでご理解いただきたい。

しかし、私がその後行かなくなった理由は、単に当時大学のある都内に下宿していたという事と、 カヌー買うとお金がかかりそうだったというだけの話。
その時、スキューバダイビングなんかやってたので金なかったしね。
決してカヌーポロがつまらなかったというわけではない。 というかむしろその日はとても楽しかったです。
メンバーの方々は皆さん面白い方ばかりだったし、 初めてカヌーポロをやる自分に親切に指導してくれました。
最後には試合にも参加させていただいたりして、 無事一点決めさせていただきました(あの一点はお情けではなかったと信じてます)。 ちなみにカヌーについてですが、本格的に始めるなら買ったほうがいいと思います (カヌーに○○号って命名したいしね)が、最初は持ってなくても貸してくれます。

一番強く印象に残っているのはやっぱり、カヌーがひっくり返って、 元に戻れなくて死ぬかと思った事かな 足が使えなくて非常にもどかしかったです。 そんな彼らも、昨年は日本選手権3連覇を果たし、アジア選手権初優勝も果たした 今やアジアの星となった彼らの中には自分の小学の同級生もいたのには全く驚き桃の木20世紀。
今や雲の上の存在となってしまった彼が世界の舞台で沈められて本当の星にならない事を祈る。
がむばれスッタケ! オマエは世界の星になれ! と最後にはエールも送ってみる。
男なら誰もが見る夢『世界征服』を彼らが成し遂げるのもそんなに遠い日の事ではないのかもしれない。 そして世界制覇を果たしたピッコロ大魔... いや日本選抜チームの中に、この記事を読んでいるそこのあなたも選ばれているのかもしれない。

カヌーポロも水球と同じくマイナーな地位にあるスポーツではあるが、 そんな中に楽しみを見出してみるのもいいかもしれない。
他の人が知らない楽しみを自分だけが知っているというのは、 まるで幼い頃に作った秘密基地のようであれから少し大人になった私のこそばゆい所をくすぐる。
今回はそんな秘密の楽しみをこそっと皆さんに紹介してみる。

ちなみにあの日あの時、私が立てた煙草増税反対の誓いは未だに破られていません。 我ながら『なんと意志の強いことか』と感心してしまいます 自分で自分を褒めてあ げたいです。

と、なんかカヌーポロ関係者の方がこれを読んだら気を悪くするかもしれない文に なってしまったが、所詮、水球も目クソ鼻クソ程度のマイナー競技なのでどこぞのバ カが世界進出を妬んで足を引っ張ってるぐらいの解釈でご勘弁いただきたいものです。
 ご感想・苦情は是非掲示板までお願いします。
ここに名前が挙がった御三方からは必ず書き込みがあると私は信じて疑わないので、 水球関係者諸君も書き込みを見かけたらきちんと返事をするようにお願いします。

長文となりましたが最後までお読みいただきありがとうございます




千葉県立八千代高校水球部オフィシャルサイト :  http://clashclash.com/waterpolo/