ルール4


35. ILLEGAL JOSTLE
ジャスル(押す)
35 Signals 10 and 15 apply. A jostle is a player manoeuvring their kayak against an opponent's kayak between the six (6)-metre lines and the goal line, to gain a position where neither player is attempting for the ball. The following jostling is illegal.

違反となるジャスル シグナル10と15適用。ジャスルは6Mラインとゴールラインの間でどちらの選手もボールのポゼッションを得ようとはしていない時に、相手カヤックに対して自分のカヤックを操作しポジションを得ることである。

注) ジャスルとして考えられるのはどちらの選手もボールを意識して(争って)おらずポジションを争っている時である。突っ込んで書くと長くなるのでここでは詳細を省く。
35.1 When a player is stationary or attempting to maintain a position and their body is moved by more than half a metre sustained contact from an opponent's kayak.

静止しているかポジションを維持しようとしている時に選手の体が相手選手からの断続的な接触で50cm以上動かされた場合。

注) はっきり言って最も謎のルールである。いままでこのルールがはっきりと適用されているのを見たことがない。しかしルールブックに載っている以上私たちはこれに関する明確な解釈を導き出さなければならない。明確にしなければならない点は3つある。静止している状態とポジションを維持しようとしている状態とはなにか。断続的とはどんな状態か。50cmてどのくらいか。その中の3つ目はコクピット、つまり座る場所の横幅が大体60cmということから予測できる。最初の2つの疑問点は次回以降に議論を譲る。
35.2 When the contact to the opponent's kayak would be defined as a kayak-tackle.

相手カヤックへ接触した時がカヤックタックルとして定義された場合。

注) ボールを持っていない選手へのカヤックタックルは反則である。(33.7)。ジャスル(押す)はいいけどカヤックタックルは良い。ではジャスルとカヤックタックルの違いは?この違いは瞬間的な接触とそうでない接触にあると私は考える。つまりポジションと取るために相手カヤックの横とかに瞬間的な接触をしたのならばカヤックタックルと定義され反則であるということ。
35.3 A player with the whole kayak behind the goal line may not be jostled, as they are not in the six (6) -metre area.

カヤックの全ての部分がゴールラインより後ろにある選手は6Mエリアにいないので、その選手をジャスル(押す)してはいけない。



36.ILLEGAL SCREEN
スクリーン
36 Signals 9 and 15 apply. A screen is a player's stationary kayak impeding the progress of an opponent's kayak. A player's kayak is stationary if the kayak is not moving and the player is not attempting any active paddle strokes. The following is an illegal screen or obstruction.

違反となるスクリーン。
シグナル9と15適用。スクリーンは相手カヤックの進行を静止したカヤックで妨げることである。カヤックが動いておらず全てのパドルストロールをしようとしていないのならば、そのカヤックは静止している。
36.1 Actively impeding outside of the six (6)-metre area the progress of a player towards the goal where neither player is competing for the ball.

どちらの選手もボールを争っていない場所でゴール方向へ向かう選手の進行を6Mエリアの外で積極的に妨げること。

注) ここで述べる積極的とはパドルストロークをしているかどうかということである。無意識のうちにでもゴール方向への進行を6Mエリア外で妨げれば反則である。
36.2 Actively impeding the progress of a player towards the ball, where the player is not within three (3) metres of the ball.

選手がボールの3M以内にいない場合にその選手のボール方向への進行を積極的に妨げた場合。

注) ここで述べる積極的とはパドルストロークをしているかどうかということである。無意識のうちにでもボールから3M以内にいない選手のボール方向への進行を妨げれば反則である。またこれはエリアが限定されていないのでもちろん6Mエリア内でも適用される。
36.3 Actively impeding the progress of a player where the player is:
- not in possession of the ball
- not within three (3) metres of the ball and is not the nearest player to the ball, the ball being on the water not in the air
- not competing for the ball

以下の状況で選手の進行を積極的に妨げること。
―ボールのポゼッションをしていない選手。
―ボールが空中ではなく水上にある時に、ボールから3M以内におらず、ボールに最も近い選手ではない選手。
―ボールを争っていない選手。

注) 上の状況を読むとオブストラクション(スクリーン)にならない状況というのはほとんどない。相手のボール方向への進行を積極的に妨げる限りどんな状況、場所、たとえそれが無意識的にでも反則になると考えた方がよい。



37.UNSPORTING BEHAVIOUR
スポーツマンらしからぬ行為
37 Signal 17 with a green card applies. The following is defined as unsporting behaviour:

スポーツマンらしくない行為
シグナル17とグリーンカード適用。以下はスポーツマンらしくない行為と定義される。
37.1 Any infringement committed by a player during a break in play.

競技中断中に犯された全ての反則。

注) 競技中断中とはタイムアウトがかかっている時とハーフタイムなどの休憩時である。また余談だがCTの時も反則になります。CTのときにキーパーチャージが許されるのならCTのときにキーパーをどこまでも押すことができます。それは明らかにおかしい。
37.2 Hindering another player's attempt at righting themselves after capsizing. A player who is upside down must be allowed to get their head and both shoulders above the water before an opponent is allowed to attempt another tackle.

転覆後起き上がろうとしている選手を妨げること。頭と両肩が水上に上がってくるまで転覆している選手をタックルしてはいけない。
37.3 Interference with the equipment of an opponent. Such as holding or moving another player's paddle out of their reach, or deliberately preventing the player from regaining possession of the paddle.

相手装備への妨害。手の届かない範囲へパドルを動かしたり掴んだりすることや、意図的にパドルと取ろうとしているのを妨げること。
37.4 Use of deliberate delaying tactics. Such as throwing the ball away, or deliberately obstructing the opposition, to delay a quick restart after an infringement.

故意に遅延行為をすること。ボールを遠くに投げたり、反則後のすばやいリスタートを意図的に妨害したりすること。

注)ボールのポゼッションをしている選手が反則をした後に相手にボールを投げ、そのボールがまっすぐ相手に行かない場合がありリスタートが遅れることがある。この行為に関してはもし意図的ではなくても(手が滑ったとか)厳しくカードを与えるべきである。ボールは投げる必要がなくただ置いておけばよいのだから。
37.5 Players showing dissent.

異議を唱える選手。
37.6 Retaliation.

報復
37.7 Foul or abusive language.

不快な言葉やののしる言葉。
37.8 Other unsporting behaviour to a player, referee or other official or behaviour considered detrimental to the game, at the discretion of the referee.

ゲーム中の有害だと考えられる、選手、審判、オフィシャルへのスポーツマンらしくない行為。その決定は審判の自由裁量である。



38. DEFENCE OF GOAL
ゴール付近のディフェンス
38.1 38.1 The one defending player most directly under the goal, in order to defend the goal with the paddle is considered to be the goalkeeper at that time. The goalkeeper's body must be facing into the playing area and attempting to maintain a position within one metre of the centre of the goal line. If two or more players are directly under the goal, the player most directly under the goal is considered the goalkeeper at that time.

パドルでゴールを守るため最も直接ゴール下でディフェンスしている選手はそのときゴールキーパーと考えられる。
ゴールキーパーの体は競技エリアの方に向いてなければならずゴールラインの中央から1M以内の位置を維持しようとしなければならない。
もし2人かそれ以上の選手が直接ゴール下にいるのならば、最も直接ゴール下にいる選手がその時にゴールキーパーであると考えられる。

注)ゴール中央1M以外で(これはかなり狭い)動きながらゴールを守っている選手(速攻された時急いでゴールに後ろ向きで漕ぐ選手)はゴールキーパーと考えられない。ゆえにアタッカーのカヤックが接触しても反則とならない。

注)旧ルールブックでは「キーパーはパドルを挙げなければならない」とあったが新ルールでは描写されていない。ゆえにキーパーがゴール下でパドルを挙げていなくても違反となるチャージは成立する。
38.2 If the goalkeeper is not in possession of the ball and is moved or unbalanced by contact from an opposing player, then that player has committed an illegal tackle. Infringement incurs a sanction. Signals 10 and 15 apply.

もしボールのポゼッションをしていないゴールキーパーが相手チームの選手からの接触でアンバランスにされたり,動かされたならば、その選手は違反となるタックルを犯したことになる。違反には反則が与えられる。シグナル10と15適用。

注) 日本の試合のなかで5秒と並びもっとも多い反則の一つである。(世界選手権では5秒とチャージは最も少ない反則の部類に入ると私は考える。)アッタッカーの行為によりチャージが行われたかどうかをちゃんと見極めるべきであり、疑わしいものは反則を取るべきでない。
38.3 If an attacker moves the goalkeeper by pushing a defender into the goalkeeper, where none of the defenders have possession of the ball, the attacker shall be penalised. If the defender has an opportunity to avoid contact with the goalkeeper after being pushed, but does not, the attacker will not be penalised.

もしアタッカーがゴールキーパーの位置にディフェンダーを押すことによりゴールキーパーを動かすのならば、アタッカーは罰則を受ける。もしディフェンダーが押された後にゴールキーパーに接触するのを避ける機会があったのにしなかったならば、アタッカーは罰則を受けない。

注) アタッカー、ディフェンダー共にポジションを取ろうと激しく漕ぎ合っている時にキーパーに当たることがある。特にディフェンダーがキーパーに接触した時なのだが両選手とも漕いでいるのでこれはアタッカーが反則を犯したとは必ずしも考えられない。またアタッカーが(ディフェンダーのため)接触する時でも漕ぎ方によってキーパーから離れようとしていることもあるはずである。キーパーが少しでも動いたらチャージとする考えは大きな間違いである。
38.4 If a defender pushes the attacker onto the goalkeeper, then the attacker should not be penalised. If the attacker has an opportunity to avoid contact with the goalkeeper after being pushed, but does not, the attacker will be penalised.

もしディフェンダーがゴールキーパーの位置にアタッカーを押すのならば、アタッカーは罰則を受けるべきでない。もしアタッカーが押された後にゴールキーパーに接触するのを避ける機会があったのにしなかったならば、アタッカーは罰則を受ける。
38.5 If an attacker, in possession of the ball, whose original direction or speed would not have led to contact with the goalkeeper is pushed onto the goalkeeper by a defender, the attacker will not be penalised.

もしボールのポゼッションをしているアタッカーの最初の方向とスピードがゴールキーパーに接触しそうにないが、ディフェンダーによりゴールキーパーの位置に押されたのならば、アタッカーは罰則をうけない。
38.6 A goalkeeper who is not in possession of the ball, but is attempting for the ball on the water, can be tackled like any other player. If the goalkeeper does not gain possession they will not regain goalkeeper status until the attacker has shot or passed the ball. After the attacker loses possession of the ball, the attacker must not actively impede the goalkeeper's attempt to regain or maintain their position.

ボールのポゼッションをしていないが水上にあるボールを取ろうとしているゴールキーパーを他の選手と同様にタックルしてよい。もしゴールキーパーがポゼッションを得られなかったら、ゴールキーパーはアタッカーがシュートするかパスをするまでゴールキーパーとしてのステータスは得られない。アタッカーがボールのポゼッションを失った後にアタッカーはゴールキーパーがポジションを再び得たり維持したりするのを積極的に妨げてはいけない。
38.7 Within the six (6) metre area, an attacker must not actively prevent a defender from taking the position as goalkeeper. A defender will be allowed to push an attacker with the kayak, in order to take the position of goalkeeper without penalty, unless dangerous play is used.

6Mエリア内でアタッカーはゴールキーパーとしてのポジションを取るディフェンダーを積極的に妨げてはいけない。ディフェンダーは罰則を受けずに、危険なプレイをしない限りゴールキーパーのポジションを得るためにカヤックでアタッカーを押してもよい。

注) アタッカーを50cm以上動かしてもよいという解釈だと思われる。
38.8 As soon as a team has control of the ball they can no longer be considered to be defending and thus cannot have a player defined as a goalkeeper.

チームがボールのコントロールをしたらもはやディフェンスをしているとは考えられないので、ゆえにゴールキーパーとして定義される選手は存在しない。